トライアスリート屋根屋、四代目屋根誠・竹内のブログ

旅好きな屋根屋でトライアスリートの竹内賀規が、トライアスロンのことやトレイルランニングのことを書くついでに、屋根のことや瓦のことを書きます。

阿寒で感じた『魅力を伝えること』の大切さ。

トライアスリート屋根屋、常滑は屋根誠の瓦葺き師・竹内です。

阿寒は僕にとって最高の場所。

今回の夏の北海道の旅では、阿寒の魅力を存分に味わいました。もちろん、わずか三日ですべてを体験したわけではありません。でも、僕は「僕の好きなものが全部ある」と感じました。白馬や八ヶ岳、あるいはニセコといった、大好きな場所に勝るとも劣らない魅力が阿寒にはありました。美しい阿寒湖。デカくて絶景の雄阿寒岳雌阿寒岳。野生の動物たち。アイヌの文化。澄んだ清涼な空気。そして熱い温泉。素晴らしい自然の中で、良いかどうかは別として阿寒湖で泳いだり、ロードバイクMTBに乗ったり、山やロードで走ったり。そしてその後に温泉に入る。最高です。冬もマイナス20℃という気温は乾いた雪でのバックカントリースキーや、凍った滝を登るアイスクライミングを約束してくれます。一年を通して遊べる環境が整っています。交通の便も悪くなく、中部国際空港から女満別空港の直行便なら2時間。女満別空港から阿寒まではレンタカーで1時間ほど。こんなに楽しくて行きやすいところなら、もっと早く行けばよかったと思っています。

発信の大切さ。阿寒に行ったことが無かったのは、阿寒の魅力を知らなかったから。

じゃあ、なぜ行かなかったかというと、阿寒のことを知らなかったから。阿寒や阿寒湖の地名は知っていても、そこがどんな場所で、どんな体験ができるのかを知らなかったから。地元の人にとっては当たり前なので、特に魅力だとも感じることなく「ヒグマやエゾシカがいますよ」「湖が綺麗ですよ」「景色が綺麗ですよ」「山が綺麗で絶景ですよ」「アイヌの文化を体験できますよ」「乾いた雪で滑れますよ」「滝が凍って登れますよ」という発信がされていないと感じます。あるいは発信していても届いていないのかもしれません。まあ、凍った滝を登る人なんて、そんなにいませんけどね(笑) 魅力なんてそんなに難しいものではなく、今あるもの、ことに気づくかどうか、捉え方を変えるかどうかであって、新しくものを作り出すことではないし、前からあるものを堂々と「素晴らしいでしょ!」と言えるかどうかで、発信というのは一度で終わりではなく、届くまで、あるいは届いて行動に移してもらえるまで(←ここすごく大切)何度も何度も、手を変え品を変えする必要があるってことだと思うんです。僕にとって阿寒はニセコを超える魅力を感じる地域なので、ぜひたくさんの人に訪れてほしいと思うし、阿寒の人たちには「阿寒は素晴らしいよ!こんな体験ができるよ!」っていう発信をどんどんしてほしいと思います。

では瓦の魅力を伝えているか。

偉そうなことを書きましたが、これってどんな業界でも同じことが言えると思うんです。瓦、屋根業界なんてひどいものです。せっかく素晴らしいコンテンツ=瓦があるのに、目先の売上に囚われて、お客さんのためにならない、美しくもないものを売るようになり、素晴らしいもの=瓦を失いつつあります。瓦に携わる一人ひとりが瓦の魅力を伝わるまで伝えていく必要があるんです。