トライアスリート屋根屋、四代目屋根誠・竹内のブログ

旅好きな屋根屋でトライアスリートの竹内賀規が、トライアスロンのことやトレイルランニングのことを書くついでに、屋根のことや瓦のことを書きます。

会社を畳もうと思っていたころ、それでも僕は楽しいを諦めなかった。

トライアスリート屋根屋、常滑は屋根誠の瓦葺き師・竹内です。

 

今から6年くらい前、僕は真剣に屋根誠をやめようかと考えていました。瓦の仕事は減る一方で、あっても利益が出ない。自分と職人に給料を払うためのお金が無いので、自分の貯金を会社に入れて、給料を払うということが数ヵ月に一度はあり、その状態が何年も続いたことで、貯金も底をつきかけたころです。屋根誠を畳んで長距離トラックでも乗ろうかと真剣に考えていました。旅も運転も好きなので、長距離トラックなら悪くないなと思っていたんです。なんなら屋根誠をやっているより給料がもらえるしね(笑)

 

そんなときに始めたのがブログを書くということ。最後の一手としてブログを書き始めたわけですが、まあ、書くことなんて無いわけです。特に仕事のことなんて書くことが無い。書けることと書けないことがあるし。で、僕が2021年9月に卒業したエクスマ塾を2016年2月当時に、すでに卒業していた人、じょびとかA子ママに相談してみたら「仕事のことじゃなくて、自分の好きなこと、趣味のこととか書けばいいんですよ」と教えてくれました。まじかよ。嫌だな。今では仕事のことはほとんど書かないので、読んでくれている人は信じられないかもしれませんが、当時の僕は、趣味や遊びのことを書くのが本当に嫌でした。「遊んでばっかだな」「いつ仕事しとるの?」「儲かっとってええな」って言われるのが見えているからです。仕事とプライベートは分けたいんです(キリッ)とか思っていたし。でも、A子ママにそれを言ったら「じゃあ、趣味の友達から仕事をもらったら断るんですか?嬉しくないんですか?」と聞かれ、ぐうの音も出ないわけです。だって、嬉しいし、張り切って仕事させてもらうもんね。じょびもA子ママも「まず竹内さんのことを知ってもらって、ファンになってもらえばいいんですよ」と言いました。ファンになってもらうってなんだ…?有名人でもあるまいし、無理だし、そんなおこがましいこと、考えられませんて…。

そえでも、そこから遊びや趣味のことをたくさん書くようにしました。どうせ畳もうと思っていた会社なんだから、ダメでも結果は同じです。開き直って書きました。そしたら、少しずつ読んでくれる人が増え、仕事ももらえるようになりました。トライアスロントレイルランニング、山登り、読書、釣り、犬や猫。僕の好きなことが、同じことを好きだったり、興味を持っている人とつなげてくれて、その人たちが仕事をくれるようになりました。

 

僕はうちの会社が厳しいときにも、楽しいを諦めませんでした。楽しいを捨てませんでした。お金は無いけど、トライアスロンの練習だけはフラフラになるくらいやりましたが、それは現実逃避の意味もありました。練習中は余計なことが考えられず、気持ちが軽くなるからです。

こうして考えみると、トライアスロンを始めとする趣味が、心を支えてくれて、さらには仕事をもらえるきっかけにもなってくれました。ちょっと意味が違いますが、これも「人は楽しいところに集まる」ということなのかもしれないと思います。楽しいというのは、いろんなものを生み出すし、助けてもくれるんだと思います。