トライアスリート屋根屋、四代目屋根誠・竹内のブログ

旅好きな屋根屋でトライアスリートの竹内賀規が、トライアスロンのことやトレイルランニングのことを書くついでに、屋根のことや瓦のことを書きます。

伝統に縛られる。

トライアスリート屋根屋、常滑は屋根誠の瓦葺き師・竹内です。

 

和菓子屋さんがあります。そのお店の和菓子はとても美味しくて美しく、日本一といっても過言ではないし、お菓子としては世界一クラス。そして1000年を超える伝統も持ち合わせています。

お客さんにとって『伝統』はどうでもいいこと。

ところがいつの頃か売れなくなってきて、特にこの20年くらいで売り上げが激減。最盛期の10分の1ほどに売り上げが落ちました。なんとかして買ってもらおうと思ってはいるものの、二言目には「伝統の和菓子」という売り方をします。お客さんにとって、大切なのは美味しいことや美しいこと。そして、どんなシチュエーションで食べたら、どんな気持ちになって、どんなに素敵な時間を過ごせるかということであり、伝統なんてどうでも良いんですよね。でも、その和菓子屋さんは「伝統」に縛られてしまっているわけです。

瓦の歴史は1400年だけど。

どっかで聞いた話だなーと思うわけですが、果たして瓦業界はどうなんでしょうね。お客さんにとって瓦の1400年の歴史なんて、どうでも良いことです。伝統に縛られた業界に未来はあるのかなと考えます。