「業界の顔」みたいな人っていますよね。いわゆる業界を代表する有名人。プロ野球で言えばミスタープロ野球の長嶋茂雄さん(今なら大谷翔平選手かな)で、昔のサッカーで言えば釜本邦茂さん(今なら誰?)で、ラグビーなら平尾誠二さん(今ならリーチマイケル?)。お笑いで言えばダウンタウンだろうし、ロックで言えばやっぱり矢沢永吉さんとかね。
瓦業界の顔は?
翻って瓦業界の顔というと、まあ、大きな会社の社長かもしれないけど、僕はピンと来なくて、やっぱり淡路の瓦師・道上大輔さんだと思います。でも、道上さんもエンドユーザーの人たち(建築に携わっていない、お金を払って家を建てる人たち)の中では、ほぼ無名の存在です。じゃあ、エンドユーザーにとっての「屋根業界、瓦業界の顔」が誰かというと、誤解を恐れずに表現すると、それは僕なんです。
出会った人の印象=業界の印象
もちろんそれは、全てのエンドユーザーに対して、僕の顔が知られているとか、有名だとかいうわけじゃなくて、僕と出会った人にとっての屋根屋といえば僕になるわけです。その人にとっては、唯一の出会った屋根屋なので、僕が全屋根屋の代表であり、顔になるわけです。つまり、そのお客さんは僕の印象が屋根屋の印象になり、瓦の印象になるということ。
一人一人が業界の顔であることを意識すると。
これを意識するかしないかで、お客さんに与える印象は大きく変わると思います。大げさかもしれませんけど、葺き師の一人一人が業界を代表しているという意識を持ちながらお客さんに接したら、瓦のイメージがめちゃくちゃ良くなると思うんです。もちろん、瓦業界だけではありませんよね。