家を建てるとき、35年ローンを組む人が多いと思います。頭金をあんなに入れたのに、毎月、こんなに払いながら35年。なんて長いんだ…。と思いますよね。30歳で家を建てたとしても65歳になっちゃうんだから、そりゃあ長いです。
僕は屋根屋なんていう仕事をやっているので、新築時の屋根で瓦を葺くこともあれば、修理や葺き替えで屋根に上がることがあります。そのときにお客さんと話していて、よく話題になるのが「家の10年はあっという間」だということ。
屋根が瓦で葺かれている場合、新築の次に屋根屋が屋根に上がるのは、何事も無ければ早くて20年以上、後になります。が、瓦以外で葺かれている場合は、10年から15年で、壁と一緒に塗り替えということになります。で、お客さんの感覚だと、ついこの間、壁を塗ったばかりなのに、また塗るのか…、と感じるんです。
10年に一回、足場を掛けてリフォームするって、けっこう大変です。屋根屋として言えることは、屋根を瓦にすることで、少なくとも屋根に関しては10年に一回から解放されますよ、っていうことです。