美濃市『うだつの上がる町並み』へ。
一般社団法人全日本瓦工事業連盟青年部中部ブロック会議岐阜大会(長い)の二日目には、岐阜市から車で40分ほど移動し、美濃市を訪れました。美濃市には国から重要伝統的建造物群保存地区に指定されている『うだつの上がる町並み』があります。
『うだつ』とは密集する家々が火災に遭った際に、隣家への延焼を防ぐための防火壁のこと。写真でも家と家の間に狭い屋根が上がっているのが解ると思います。すでに有名な話しですが「お金持ちは立派なうだつを上げる」ということから、「うだつが上がらない」というのは「金を稼げないろくでなし」という意味になったわけですが、美濃は和紙等でずいぶんと「うだつを上げた」お大尽がいたってことですね。
今回は岐阜県瓦葺組合青年部会がボランティアガイドを手配してくれていたので、いろんな建物の中を詳しく見せて頂くことができました。僕は旅先で有料でもガイドをお願いすることが多いのですが、ガイドさんて充分に価値があるんですよね。
美濃和紙あかりアート展におじさんたちも感動。
うだつの町並みでは毎年「美濃和紙あかりアート展」が開催されていて、2022年はちょうど僕たちが訪れた次の日、10月9日㈯から11月30日㈬まで開催されるということで、まちの至る所に美濃和紙のアート作品が展示されていました。これがすごくて。
過去に出品された作品を常設している『美濃和紙あかりアート館』もあります。内部は暗くなっていて、ライティングされた素晴らしい作品をたくさん観ることができます。
基本的に職人の集まりなので、みんな作品の繊細な美しさに感動しきり。おじさんたちは「こんなのずっと観ていられるよね」なんて、写真撮りまくりでした(笑)これはぜひとも期間中に訪れて、暗くなってからの景色を観てみたいと思います。
町の風景をつくるのは屋根と壁。
僕はときおりブログ内で「町の風景をつくるのは屋根と壁」だということを書きますが、「うだつの上がる町並み」を観ることで、その思いを再確認することができました。実際に町並みの中に少しだけ雰囲気の違う建物があると、違和感がすごくて「もったいないな」と感じるし、それは誰もが同じように感じると思います。
が、まあ、そんなことは置いておいて、とりあえず美濃の「うだつの上がる町並み」をぜひ訪れて頂いて、美しい町並みを楽しんで頂きたいと思います。