2018年の夏以来で八ヶ岳に行ってきました。ずいぶん久しぶりです。そして、冬の八ヶ岳は初めて。前日はシェルパ斉藤さんちの庭に停めたキャンピングカーの中で寝ましたが、何度か目が覚めるほどの寒さでした。登山の場合は標高が上がっていくので、昼間も気温は下がる一方。果たしてどうなることやら。
八ヶ岳山荘の駐車場(500円)に車を停め、準備して出発します。
八ヶ岳山荘までの道路は所々、凍っていましたが、八ヶ岳山荘から上は全面が氷と雪。ある程度の最低地上高の4WD車にスタッドレスタイヤを装着し、チェーンも持たないと、進めなくなる可能性があります。この日はうちのキャンピングカー(4WD)でも行けたかな。車道兼登山道を歩くこと小一時間で赤岳山荘に到着。登山者の車は入れてもここまで。夏ならだいたいの車で大丈夫だけど、すれ違いが大変だし、満車だったら困ることに。
赤岳山荘には氷の壁がありました。おそらくマイナス5℃以下なので、人口の氷壁も造れます。車で来てトップロープでアイスクライミングできるなんて最高ですよね。
なぜか女性ばかり登っていました。
ちょろちょろと出してある水道の下が凍るほどの寒さなので、そりゃあ氷壁くらい造れますって。
赤岳山荘から美濃戸山荘を抜け、ここからは登山道に入ります。今回は北沢を選択。
森の中の登山道はどこまでも白くて美しいです。
歩いていると熱くなってくるので、ニットキャップとフリースを脱ぎ、汗をかかないようにします。
登山道はどんどん雪深くなってきます。
今回はアイゼンやチェーンスパイク無しで歩く練習も兼ねているので、滑り止めなしの状態ですが、足の使い方を間違えなければ、北沢コースは大丈夫です。
途中で可愛いゲストが登場。
雀よりもさらに一回り小さい小鳥。仲良しの鳥好きに写真を送ったら『キクガシラ』という鳥だと教えてくれました。頭に菊みたいな黄色い部分があるのでキクガシラ。なんか珍しい鳥らしいです。ちっちゃくてかわいかった。
歩くこと2時間半ほどで、この日の折り返し地点にな赤岳鉱泉に到着です。
赤岳鉱泉にも人口の氷壁があります。有名な『アイスキャンディ』です。
赤岳山荘の壁とはスケールが違います。赤岳鉱泉ではすべての装備をレンタル可能なので、初心者でもアイスクライミングを楽しめます。
赤岳鉱泉といえば、全国の山小屋の中でもトップクラスの人気を誇ります。なんせ温泉に入れるし、ご飯が美味い。僕はお昼ご飯にインドカレー。女房は味噌ラーメンとご飯。大変美味しうございました。マイナス10℃を下回る外気温の中、温かい部屋で温かいものを食べさせてくれるんだから、天国みたいなものです。
しばらく休憩したのちに、下りはアイゼンを着けてから出発します。下りは体が温まらないので、手も足も指先が痛い!温かいグローブを着けても、GoProを持っている手の親指だけは痛くなります。
ガレ場が無い分、夏よりも冬のほうが早く下れるのは気のせいなのか?1時間半ほどで八ヶ岳山荘まで戻ることができました。
厳冬期の八ヶ岳はやっぱりとんでもなく寒いのですが、八ヶ岳山荘から赤岳鉱泉までは、実はハイキングレベルの登山道で、寒さ対策してチェーンスパイクくらいがあれば、けっこう誰でも行けちゃえるにもかかわらず、本格的な雪山登山の雰囲気と、山小屋の素晴らしさを味わえます。天気が良いと迫力ある赤岳や横岳も観ることができるし、雪山に興味がある人は、このくらいから始めるのをオススメします。