先日、訪れたアウトドアイベント、フィールドスタイルでは、たくさんのキッチンカーが出店していました。何台くらいあったんだろ?30台くらい?出している料理の種類には、そんなに違いは無いと思います。どうせ一回しか食べないんだから、味もわからないし。それでも並んでいるところと、そうでもないところの差がありました。
並んでいるお店の特徴は、キッチンカーのデザインがかわいいこと。
どうせ同じものを食べるなら、おしゃれでかわいいお店がいいですよね。なんせおしゃれキャンプイベントだし。
次の写真なんて、ベース車両は三菱のキャンターという、バリバリのトラックです。
トラックをミリタリー調に仕上げて、かっこかわいい感じに仕上げてあります。おしゃキャンの人たちは一撃でやられそう。
次のは車の中でっかい石窯でピザを焼いているのを見せています。
そして、最も驚いたのが次の一台。
買ったものを手に屋根に上がり、海を見ながら食べることができます。コンテナベースで強度も充分とはいえ、発想がすごい。この日は穏やかで、Tシャツでもイケるんじゃないかという気候だったので、こんな風に高いところから、海を見ながら食べることができたら最高だよね。
キッチンカーを題材に考えたのが「体験を売ること」。30台も並んだキッチンカーから、どこの物を買うか決めるとき、美味しいなんていうのは基準にならないんですよね。だって、美味しいかどうかなんて、食べてみないとわからないし、今どき、だいたい美味しいに決まってる。そしたら、何を基準に選ぶかといったら「どんな体験ができるか」ということになります。おしゃれなキッチンカー、かっこいいキッチンカー、ひいては良い景色を見ながら食べることのできるキッチンカー。遊びに来ている人たちなんだし、一度しか買わないんだし、なんなら良い景色代も入っているんだから、多少、高くても選んでもらえる。美味しい「物」を売っていては売れない時代。売れるのは「体験」なんだと実感しました。なかなか興味深い経験でした。