トライアスリート屋根屋、四代目屋根誠・竹内のブログ

旅好きな屋根屋でトライアスリートの竹内賀規が、トライアスロンのことやトレイルランニングのことを書くついでに、屋根のことや瓦のことを書きます。

キッチンカーで「体験を売る」を実感。

トライアスリート屋根屋、常滑は屋根誠の瓦葺き師・竹内です。

 

先日、訪れたアウトドアイベント、フィールドスタイルでは、たくさんのキッチンカーが出店していました。何台くらいあったんだろ?30台くらい?出している料理の種類には、そんなに違いは無いと思います。どうせ一回しか食べないんだから、味もわからないし。それでも並んでいるところと、そうでもないところの差がありました。

並んでいるお店の特徴は、キッチンカーのデザインがかわいいこと。

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どうせ同じものを食べるなら、おしゃれでかわいいお店がいいですよね。なんせおしゃれキャンプイベントだし。

次の写真なんて、ベース車両は三菱のキャンターという、バリバリのトラックです。

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トラックをミリタリー調に仕上げて、かっこかわいい感じに仕上げてあります。おしゃキャンの人たちは一撃でやられそう。

次のは車の中でっかい石窯でピザを焼いているのを見せています。

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そして、最も驚いたのが次の一台。

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買ったものを手に屋根に上がり、海を見ながら食べることができます。コンテナベースで強度も充分とはいえ、発想がすごい。この日は穏やかで、Tシャツでもイケるんじゃないかという気候だったので、こんな風に高いところから、海を見ながら食べることができたら最高だよね。

 

キッチンカーを題材に考えたのが「体験を売ること」。30台も並んだキッチンカーから、どこの物を買うか決めるとき、美味しいなんていうのは基準にならないんですよね。だって、美味しいかどうかなんて、食べてみないとわからないし、今どき、だいたい美味しいに決まってる。そしたら、何を基準に選ぶかといったら「どんな体験ができるか」ということになります。おしゃれなキッチンカー、かっこいいキッチンカー、ひいては良い景色を見ながら食べることのできるキッチンカー。遊びに来ている人たちなんだし、一度しか買わないんだし、なんなら良い景色代も入っているんだから、多少、高くても選んでもらえる。美味しい「物」を売っていては売れない時代。売れるのは「体験」なんだと実感しました。なかなか興味深い経験でした。