トライアスリート屋根屋、四代目屋根誠・竹内のブログ

旅好きな屋根屋でトライアスリートの竹内賀規が、トライアスロンのことやトレイルランニングのことを書くついでに、屋根のことや瓦のことを書きます。

練習は嘘をつくけど、練習不足は嘘をつかない。わたくし、BS-1『グレートレース、奥信濃100』で世界デヴューしました。

トライアスリート屋根屋兼遅咲きなんちゃってトレイルランナー、常滑は屋根誠の瓦葺き師・竹内です。

 

2021年8月末に出場した『奥信濃100』という、距離100キロのトレイルランニング大会を特集した番組がNHK・BS-1で一部に人気の番組『グレートレース』で放送されました。

okushinano100.com

あの日の奥信濃は気温、湿度共に高く、大会前にまったく練習できていなかった僕は、熱中症になり、わずか26キロでDNF(リタイア)という結果に終わりました。

yoshikixxtri.hatenablog.com

www.nhk.jp

大会当日、早朝のスタート前にインタビューを受けていて、もしかすると使われるかなと思っていましたが、まさかの本当に使われて、僕もついに世界デヴューです。

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さらに高社山山頂でもインタビューされたのも使われていました。

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「景色は最高ですね。景色は!」

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「・・・」

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もう登りたくない…

「景色は最高ですね。景色は!…。もう登りたくない」という素晴らしいコメントを使ってもらえました。体調のこともあったけど、まじであんなにキツい上りには、そうはお目にかかれませんよ。

 

番組では1時間50分にわたり、現場では分からなかったレースの展開を見せてくれました。トレイルランニングの世界一を決める大会、UTMB(ウルトラ・トレイル・デュ・モンブラン、約165キロ)で、2019年に8位入賞し、優勝候補筆頭だった小原選手を終盤に交わし、2位に5分ほどの差をつけて優勝した、無名のダークホース・下家選手の快走。粘りに粘って2位に上がった西村選手、序盤はトップでレースを引っ張ったものの、途中で失速し、DNF寸前になりながらも、ライバル・長田選手の声に奮起し、6位でゴールした須田選手の激走。そして最高齢、83歳の月岡さんの意欲。

 

同じレースに出場した者として感動すると同時に、もっとやれたんじゃないかという思いが頭をもたげます。あの時の体調を考えると、DNFを選択したことは間違いではなかったと、今でも思っていますが、超長距離耐久スポーツでは、調子が良くなったり悪くなったりという波が必ずあるので、もしかすると…と考えてしまうんですよね。

 

あれだけ速い、強い選手たちでも、過酷な練習を積み、苦しみ、痛みに耐えて初めて、あの場所にいる。僕にはまだ出来ることがあるはずだと感じさせてくれる番組でした。『練習は嘘をつくけど、練習不足は噓をつかない』