トライアスリート屋根屋、四代目屋根誠・竹内のブログ

旅好きな屋根屋でトライアスリートの竹内賀規が、トライアスロンのことやトレイルランニングのことを書くついでに、屋根のことや瓦のことを書きます。

テントと家。

トライアスリート屋根屋、常滑は屋根誠の瓦葺き師・竹内です。

我が家のテント三つの持つ個性。

我が家には三つのテントがあります。一つ目は『ゆるキャン△』で志摩リンちゃんが使っている、モンベルのムーンライトⅢ型。

ムーンライトⅢ型

買ってから20年ちかくになるのに、雨漏りもせず現役バリバリ。重いしかさばるけど、それは丈夫さの担保。

二つ目は日本製山岳テントの最高傑作、アライテントのエアライズ。

エアライズ3

シームリーリング(縫い目の防水処理)さえしてしまえば、なんの心配も無し。15年ほど使っているけど、やっぱり現役バリバリ。軽くて設営も簡単。迷ったらエアライズを選べば大丈夫。

三つめはMOSSの魂を受け継ぎ、美しいテントを作り続けるアウトドアギア界の雄、MSRのハバハバ。

ハバハバ

残念ながら本体に被せるフライシートが加水分解して、臭くて使い物にならなくなりましたが、デザイン秀逸だし所有欲も満たしてくれました。

テントとしては三つですが、他にツエルトという簡易テントも一張りあって、使い道によって、それぞれを使い分けています。

テントと家は同じ造り。

テントもツエルトも、簡単に言うと布の屋根と壁と床で出来ています。つまり家と同じです。屋根と壁と床があれば、とりあえず雨風が防げて、暮らすことができるし、屋根と壁と床が無いと、暮らすのが難しいということ。家を最もシンプルな形にしたのがテントということになるわけです。

うちにあるテントで一番丈夫なのがムーンライトで、その次がエアライズ、ハバハバと続きます。重さの順番も同じかな。エアライズとハバハバは同じくらいの重さかもしれませんが、日本製とアメリカ製の差が劣化の差に表れている気がします。

大切なこともテントと家は共通しています。

テントの防水性能は素材と製法がすべてです。防水性の高い素材をきちんと縫うのが基本。家で考えてみても、同じことが言えます。しっかりとした屋根材をしっかりと葺く。そこにしっかりとした壁と床。しっかりとした造りの家を選べば、多少、重くとも、しっかりと風雨から守ってくれて長持ちしますが、デザインや軽さを優先した家は長持ちしません。家を建てるときに選ぶべきは、長きに渡って家族を守ってくれるかが最重要事項になります。