トライアスリート屋根屋、四代目屋根誠・竹内のブログ

旅好きな屋根屋でトライアスリートの竹内賀規が、トライアスロンのことやトレイルランニングのことを書くついでに、屋根のことや瓦のことを書きます。

隣家同士が本当にくっついている地区がそこにはある。

トライアスリート屋根屋、常滑は屋根誠の瓦葺き師・竹内です。

 

屋根点検のために屋根に上がっているときに、ふと隣りの建物の壁が目に着きました。

隣りの家の壁。

屋根の絵が描いてあります。ちゃんと鬼瓦の部分まで描いてあるので、意識的なものだと思います。

たぶんですが、この絵はただの絵ではなくて、本当にくっついていた建物の屋根の跡なんだと思います。つまり、くっついていた家を壊したときに残った跡を、絵にしたということです。

常滑の大野地区では普通。

常滑の北に位置する大野地区は、とても細い道の両脇にびっしりと家が建ち並んでいるのですが、多くの家が隣の家とくっついています。家族でも親戚でもない、赤の他人の隣家同士が、『とても近い』という意味でくっついているのではなく、実際に『繋がっている』のです。中は繋がっていないけど『隣の家の壁=うちの壁』という不思議な造りになっているので、隣の家が解体さされると、自分の家の壁板が無くなるという、これまた不思議な状態になり、上の画像はその後にトタンを張ったということですね。

とんだ勘違い。

二十代の頃、初めて大野で仕事をした際に、屋根の上からだと明らかに繋がっているのに、隣の家だと言われて、いったい何を言っているのか理解できず、勝手に「ははーん。元は家族か近い親戚なんだけど、いつの頃かケンカして、仲が悪くなったんだな」と思い込んだりしたものでした。

こんな建物の修理こそ、事情のわかる地元の業者へ。

今でもくっついた家はたくさん残っていて、屋根の修理にいくと、壁際で「これは隣の家じゃないの?」と迷うことが多々あります。壁からの雨漏りのときなんて、隣の家の壁を修理する必要があるので、一層大変になりますが、そんな事情を知らない業者だと、どう対応して良いのか分からないこともあるはず。僕もちょっとアレだなwと思うことはありますが、こんな建物の修理こそ、地元業者に依頼してくださいね。