たまには屋根のことでも。週に何軒か雨漏りを見にいきます。屋根からの雨漏りが9割くらいで、残りの1割が壁とかサッシとか。9割の屋根というのも、原因はいろいろとあって、今回は天窓でした。
築25年くらいで、一度もメンテナンスをしていない状態ですが、一見するとなんともない様子。でも、枠を取り外してみると
ブチルゴムという防水のためのパッキンが硬化してボロボロになっていました。天窓付近の雨漏りの場合、雨漏りしてくる場所によって、どこに原因があるかの判断ができることがあります。今回の場合は、周りの瓦ではなく、本体のパッキンだろうと判断して外してみたわけです。枠やガラスを綺麗に掃除して、新しいブチルゴムを取り付けてから、枠を戻せば完成です。が、今回の雨漏りの原因ではないのですが、天窓本体の下にある、鉛のエプロンにも穴が空いているのを見つけたので
これも鉛ではなく、アルミニウム製のエプロンに交換。
ついでに暖炉の煙突下のエプロンも交換しました。
瓦自体は最低でも50年は保ちますが、他の素材は20年くらいがせいぜいです。今回の天窓はメーカーによると10年でメンテナンスしてくださいとなっています。10年でメンテナンスということは、15年くらいは大丈夫だってことなんですけど、10年と15年の違いは、雨漏りしてから直すのか、雨漏りする前にメンテナンスして寿命を延ばすのか、という違いになります。
本来であれば、天窓等を取り付けて屋根に穴を開ることは避けたほうが良いのですが、狭小地に家を建てて、採光率を上げようとすると、天窓に頼らざるを得ない場合もあります。『天窓を着けたらメンテナンスも着いてくるよ』っていうことをお忘れなく!