我が家が所有しているいくつかのテントのうち、もっとも値の張るテントがMSRのハバハバ。
テントといっても、うちにあるのはおしゃれキャンプとか、ファミリーキャンプ用ではなく、登山やバックパッキングの途中に野営するためのものばかりで、ハバハバは二人が寝ると荷物は外に置く必要があるような小型のテント。その代わりに重さは1300グラムほどなので、背負って歩くのには向いています。さらにインナーテントはメッシュなので、寒くない季節であれば快適に過ごすことができます。そして何よりもMSRのテントは見た目がかっこいいんです。簡単に設営できるのに美しく、それでいて比較的広い空間を作ってくれるということで、MSRのテントにはファンが多くいます。
が、その一方では、とにかく値が張ります。今でこそネットではハバハバの並行輸入品が45000円ほどで入手できますが、定価だと70000円近くします。僕が買った10年以上前も定価だと60000円ほどだったはずで、とてもじゃないけど手が出ない値段だったのを、あるとき、友達がアメリカ旅行に行くと聞き、無理やりお願いして買ってきてもらったという経緯があります。さすがにはっきりした値段は覚えていませんが、アメリカで30000円程度だったと記憶しています。
なんせインナーテントがメッシュなので夏のキャンプには重宝し、夜はとても涼しく寝ることができました。で、そのまま使い続けて数年。5年も使っていないころだったと思います。めちゃくちゃ臭くなりました。なんていうか石油くさい感じ。そしてフライの内側がベタベタ。どうやら防水処理に使われていたポリウレタンが加水分解したようです。調べてみると、そのころのMSRのテントはみな加水分解するようでした。やはり同じ目に遭った人が多数いるんですね。
で、そのまま使わずに数年、放置してきましたが、このたび、テントクリーニングの専門業者にクリーニングを依頼することにしました。
先方からは「元の防水性能には戻りません」という連絡が来ましたが、それは織り込み済みだし、どのみち臭くて使えなかったんだから、とりあえず臭いが取れるだけで充分です。そこに撥水加工してもらって、さらにシームシーリングをやり直して。小雨程度であれば大丈夫だろうし、最初から雨が降ると分かっているときに使うのを止めて、突発的なしっかり雨はどっかに逃げるということで割り切ってしまえば、また使えるようになるでしょう。
テントクリーニングから戻ってきたら、レビューブログを書きますね。