トライアスリート屋根屋兼遅咲きなんちゃってトレイルランナー、常滑は屋根誠の瓦葺き師・竹内です。
キツすぎて景色を楽しむ余裕なし。
19キロ地点のエイドステーションでリスタートを決意し、歩きだすものの(走らない走れない)、さっきまでよりはマシといったくらいで、コースを楽しむ余裕は無し。いつもなら景色を観て、写真を撮りながら走るのに、今回はたまにブログ用の写真を撮る程度で、まったく楽しくない。
雲の中から落ちてくる滝なんて荘厳で素晴らしいんですけどね。
ここも素敵だけど、体は素敵じゃないんです。
永遠に続くかのような登り。
エイドステーションからのコースは、ついさっき下ってきた小根子岳を登り返すことになります。この登り返しが、選手たちを苦しめます。トレランポールを頼りに少しでも高度を上げますが、足元は悪いし、斜度はキツいしで、永遠に続くんじゃないかという坂と向き合います。
途中、30分ほどまったく人に会わず、ロストしたんじゃないかと心配になるほどでしたが、そんなことはなく、やっと前の人に追いつきます。お互いに声をかけ、励まし合いながら、それぞれのペースで登ります。一人に追いついたら、また次の人、その次の人と追いつくことに。どうやらペースが戻ってきたらしい。心拍数を見ても前半より低めの155前後で登れています。ひたすら歩いて登るだけですが、体も心も戻ってきました。
ついに登り切る!
地図上⑥の小根子岳北肩まで登り、今回の登りは終わり!ほんとにキツかった!
ちょっと回復させるために、花の写真を撮りながら少し歩きます。心拍数がある程度落ちてからは、胃の調子を見ながら、走って下ってみます。走れる。イケそう。ペースを上げる。イケる。回復した。19キロ地点までですべてを使い切り、ほとんど残っていないけど、残り6キロか7キロ。悔しいから飛ばしました。
小根子岳北肩への登り返しで何人か、そこからの下りでは20人近くを抜いたかしれません。体調さえ良ければ、やっぱり下りは楽しい。コースを案内してくれるスタッフの「残り1キロです」を違う場所で二度、立て看板で一度見て「何回1キロがあるんだよ(笑)」と言えるくらいに回復して、最後にスキー場を走り下り、6時間32分もかかってゴール!
平均心拍数149って(笑)
たった30キロなのにめちゃくちゃ苦しみました。やっぱり体調の管理は大切です。ほんと苦しかったな…。ガーミンによると平均心拍数が149で、最大心拍数が183。推定発汗量は4927ml.。トレランの大会だとだいたい平均心拍数は135とかなので、平均心拍数が149なんて普段の体調ならありえません。それだけ苦しかったという証拠です。
失敗レースながらも立て直し、ゴールできたのは収穫だけど。
今回の大会は大失敗しましたが、一度は切れた気持ちを繋ぎ直し、ゴールできたのは収穫と言っていいかもしれません。いや、いいのか(笑)?こういうときは身体にダメージが残るんですよね。無理はしない。でも、心は折れない。このバランスが難しい。こんなことにならないように、体調管理に気をつけます。