トライアスリート屋根屋、四代目屋根誠・竹内のブログ

旅好きな屋根屋でトライアスリートの竹内賀規が、トライアスロンのことやトレイルランニングのことを書くついでに、屋根のことや瓦のことを書きます。

黒壁の焼杉板の家はまちをデザインする。

トライアスリート屋根屋、常滑は屋根誠の瓦葺き師・竹内です。

 

2022年3月3日に書いたブログ

yoshikixxtri.hatenablog.com

このブログで書いた焼杉板を使った家の足場が外れ、外壁の様子がわかるようになりました。

かっこええ。予算の関係で瓦は平板ですが、でもやっぱり雰囲気があります。

超かっこええ。

下屋根は古い和型瓦を残しました。

焼杉板の壁を見ると、やっぱり似合うのは瓦だなと思います。板金やカラーベストでは、まったく合わない。こんなにも雰囲気が出るものなんですね。大工さんも雨樋をかけてくれた板金屋さんも、真っ黒になりながら仕事した甲斐があるってものでしょうね。ちょっと前までのうちの辺りでは、いぶし瓦の屋根に黒い壁の家がたくさん並んでいて、それがまちの雰囲気を造っていて、それを思い出しました。こんな家が並んでいたら、かっこいいまちになるよね。

 

一軒の家を建てるとき、ほとんどの人は、その家一軒のデザインしか気にしません。でも、まちの風景というのは、一軒一軒の家の集合体として造られます。統一感のデザインの家が並んでいるまちというのは、美しくないんです。まちというのは、統一感のあるデザインの建物が並んでいれば、美しくなるものなんです。家を建てるときは、一軒だけで考えるのではなく、まちの雰囲気まで考えると、美しいまちが出来あがり、そこに住むことが喜びになったりするんです。