トライアスリート屋根屋、四代目屋根誠・竹内のブログ

旅好きな屋根屋でトライアスリートの竹内賀規が、トライアスロンのことやトレイルランニングのことを書くついでに、屋根のことや瓦のことを書きます。

穴をふさげば雨漏りが修理できる、は間違い。

トライアスリート屋根屋、常滑は屋根誠の瓦葺き師・竹内です。

 

僕は年に100軒ほどの屋根を修理していて、そのうちの半分から80軒ほどが雨漏りの修理だったりします。ときおり、他の業者に修理を依頼しても雨漏りが止まらず、いくつかの業者を経て、うちに辿り着くなんていうこともあります。

穴をふさげば雨漏りが修理できる、は間違い。

年に50軒以上の雨漏りを修理していて感じるのは、屋根の基本を知らない業者が多いのかなってこと。極端な表現をすると『穴をふさげば雨漏り修理できる』と考えているのかもしれない。工場の屋根のような板金屋根の場合なら、穴をふさげば雨漏りは止まる(あくまでもとりあえず)かもしれませんが、他の屋根材を使用している家の場合は、それほど簡単な原因はほとんどありません。中には割れている瓦を交換して終わりなんていうこともありますが、それは年に1軒か2軒で、原因の多くは新築当時の施工に問題があります。そして、その原因を特定するには、確かな知識と経験が必要になります。

高度経済成長を挟み、家の施工レベルが変わった。

高度経済成長期にはとんでもない数の家が建てられるようになり、当時は職人モドキがたくさんいたのでしょう。短い期間で数をこなすためなのか、信じられないような施工がされていることがあり、この40年で建てられた建物は、その流れが続いているので、最初の施工に問題があることが多いように感じます。一方で築80年の古民家なんていう建物の場合は、それほどおかしい施工がされていないイメージが強く、施工が原因の雨漏りは極端に少なくなります。つまり最初に施工した人のレベルで違いが出るわけですが、それは雨漏りの修理においても同じことが言えると考えられます。

雨漏り修理は屋根の基本を知っている、確かな知識を持っている業者に依頼するのが近道です。