先日、開催された箱根五区の前哨戦『激坂最速王決定戦@ターンパイク』では、三代目・山の神、神野大地が並み居る大学生を抑えて優勝しました。
現在はフルマラソンに舞台を移して走っている神野選手ですが、マラソンよりもトレイルに向いている気がするんですよね。同じ大会には世界最強のトレイルランナーで、バーティカル・キロメーターという、登りばかりの大会でも無類の強さを見せる上田瑠偉選手も出場していたけど、見事に抑えて優勝したし。もちろん超長距離になり、不整地で下りもあるトレイルで、一概に強いとは言えませんが、可能性はあると思うんです。山の神がトレイルを走るって、かっこいいし。
2022年1月2日、3日で開催される箱根駅伝までひと月半くらいになりました。箱根駅伝を舞台にした小説はいくつかありますが、ぶっちぎりで面白いのが『風が強く吹いている』です。
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弱小というのも憚られるほどヘボいというか、活動していない寛政大学陸上部のハイジが、学生寮「竹青荘」の仲間を騙し、箱根駅伝出場を目指すというストーリー。ハイジ、走、ニコチャンを除いて、陸上未経験者ばかりのチームが、わずか9ヵ月で箱根駅伝に出場するなんて、実際には不可能だけど、そこはフィクションなので。でも、選手でもあり、名コーチでもあるハイジの導きにより、みんなどんどん速くなる。予選会でも激走を見せて、見事に出場権を獲得しますが、僕はこの時点で号泣(笑)箱根駅伝本戦に至っては、十区間を走る一人ひとりの選手にスポットライトが当てられ、それぞれの思いが綴られます。もう泣ける泣ける。僕が特に好きなのが六区・山下りを走るユキのエピソード。ブロブを書いている今でも泣けてくる(笑)
箱根駅伝が好き、走るのが好きな人はもちろん、箱根駅伝に興味がない人、走るのが嫌いな人にも読んでもらいたい作品です。本を読むのが苦手な人にはアニメもあります。Huluで全24話を観ることができます。アニメ『風が強く吹いている』を観るためだけでも、Huluに加入する価値があると思います。