トライアスリート屋根屋、四代目屋根誠・竹内のブログ

旅好きな屋根屋でトライアスリートの竹内賀規が、トライアスロンのことやトレイルランニングのことを書くついでに、屋根のことや瓦のことを書きます。

奥信濃100 DNF後の番外編 蜂の襲来

トライアスリート屋根屋兼遅咲きなんちゃってトレイルランナー、常滑は屋根誠の瓦葺き師・竹内です。

 

信濃100(山の中を100キロ走る大会、事情により75キロに変更)を完走どころか、わずか26キロでレースを終えた僕は、さっさと風呂に入ってリフレッシュ。本来なら12時間ほどかかる予定だったのに、5時間弱でDNFしたので、風呂に入っても時間はまだ11時過ぎ。これは応援に行くしかないなということで、美味い蕎麦を食ってから、かやの平に向かいました。かやの平は45キロ地点の第4エイドと、エイドを起点として10キロの周回して戻ってきて、55キロ地点の第5エイドになります。

 

かやの平に到着すると選手がたくさんいます。二つのエイドを兼ねて、さらに時間的にボリュームゾーンなのかなと考えて、小夏を連れてフラフラしていると、何人もの選手が話しかけてきて、小夏を撫でてくれます。やけにのんびりした雰囲気です。なんなら昼寝してる人もいるし。

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マーシャルの人にどうしたのか聞くと「コース上で蜂に刺された選手が何人か出て、レースを中断しています」とのことでした。選手の中には目撃した人もいて、あっと思ったら、前の選手の腰の辺りが一瞬で蜂だらけになったとのことでした。

僕も十数年前に、先代犬の小雪と登山していたときに、蜂に襲われたことがあります。そのときは小雪が地面の中に作られた蜂の巣を突っついたことで蜂が興奮し、今回と同じように小雪の全身が一瞬で蜂だらけになりました。このときの蜂はクロスズメバチという種類の蜂で、普段はとても大人しいけど、巣を襲われると興奮するという習性を持っていました。数十ヶ所を刺された小雪は、その場でぐったりして動かなくなり、素手で蜂を取り除いた僕も数か所に被弾しながらも、小雪を担いで山を下りました。と、書くと大げさですが、実はクロスズメバチというのはミツバチくらいの大きさで、毒も弱く、正直なところ、ちょっと痛いくらいの感じでした。小雪は刺された数が多すぎて驚いたんだと思います。奥信濃100での蜂も話を総合すると、クロスズメバチの可能性が高いなと思いましたが、実際に見ていないのでなんとも言えません。

 

このときが13時30分くらいでしたが、この時点でマーシャルから、蜂の巣の駆除隊が到着するのが13時40分。そこから駆除が始まったとしても完了まで1時間ほどかかり、レースが再開される保証はできない、再開されたとしても10キロの周回がなくなる可能性もある、ここでDNFを選択することもできる、という説明がありました。僕としては、このまま1時間待たせるなら、周回をカットして65キロにするという判断をするべきじゃないかと思いましたが、すでに周回した選手もいるということで、難しい判断だったのでしょう。(実際には2時間のストップの後に、周回がカットされました)

僕は事の成り行きには興味があるものの、選手たちの気持ちを考えると、興味本位でその場にいるのは違うなと感じたので、何人かの選手に小夏をかわいがってもらってから、かやの平を後にしました。

 

山には地面に巣を作る蜂が何種類もいます。クロスズメバチくらいなら、刺されても大したことはありませんが、オオスズメバチやキイロスズメバチ、コガタスズメバチあたりだと命の危険もあります。

登山道から数十センチのところに巣がある可能性もあるので、コースから外れないようにすることと、トレッキングポール等を突く場所も登山道の範囲内にすること。出番はありませんが、少なくともポイズンリムーバーを携行することをオススメします。