トライアスリート屋根屋、四代目屋根誠・竹内のブログ

旅好きな屋根屋でトライアスリートの竹内賀規が、トライアスロンのことやトレイルランニングのことを書くついでに、屋根のことや瓦のことを書きます。

志賀高原エクストリームトレイル、第2エイドからゴールへ!

トライアスリート屋根屋兼遅咲きなんちゃってトレイルランナー、常滑は屋根誠の瓦葺き師・竹内です。

 

必死で登った焼額山山頂から、今度は一気に下ります。大腿四頭筋(太もも前側)に対する負担は、登りよりも下りの方が何倍も大きなものになります。特に僕は膝が弱いので、下りには注意が必要です。

第2エイドでバナナを食べてコーラを飲み、ボトルにスポーツドリンクを補給してから再スタート。ここからが走れる区間で、ここで走れるかどうかでタイムに差ができます。第2エイドから4キロほどはロードの下り。ロードの下りでのダメージは未舗装路以上。ここでもじわじわと大腿四頭筋を削られてゆきます。

f:id:yoshikixx:20201022162732j:plain

志賀高原エクストリームトレイルのコースでは最も低い標高となる、標高1200mほどの熟平まで下り切り、じわじわと登り返してゆきます。確かに走れる勾配だけど、決して楽ではないルート。地味ーーーーに苦しくて、紅葉は綺麗だけど、見ている余裕は無し。後ろを走るランナーの息はかなり乱れています。前を走るランナーにかなり引っ張ってもらい、第2エイドから第3エイドまでの約14キロは2時間15分ほどでした(と、思う)。第3エイドから第4エイドまでの距離は約5キロ。エイドに置いてあった粉飴ジェルを3本だけ持ち、ボトルへの追加は無し。バナナとコーラ、コンソメスープを補給して第4エイドに向かいます。

地図の高低図を見ると、第3エイドから第4エイドまでの間にはすごい登りはありません。それでも急な下りはあるので、ダメージは大きくなるばかり。そして高低図ではわからないスキー場の斜面を登り、1時間(たぶん)ほどで第4エイドに到着しました。

第4エイドではコーラ×2、バナナ×3切れ、コンソメスープ×2、チップスターうすしお×6枚を飲み食いし、ボトルへの水分もしっかり補給します。残りは10キロですが、すでに体力は限界に近づいている上に、ラスボスが待ち構えています。

琵琶池まで下り、登り返します。ここまで来るとそれまで同じようなペースで走っていたランナーたちのペースが狂い始めます。僕はそもそもスピードがなく、淡々と刻むタイプなので終盤までペースが落ちませんが、ここまで頑張ってきたランナーたちは見る見るうちに遅くなり、後退してゆきます。琵琶池から数百メートル。ついにラスボス、サンバレースキー場の登場です。登るのは赤線のところ。

f:id:yoshikixx:20201022162644p:plain

まじかよ。あんなところをコースにしたやつは一体誰だ!?大塚さんか。まーあかんな。

登る前に親子連れから応援の声を掛けられたので「僕たち、ここまでで50キロ走ってきたんです」と伝えたら「すごーい!」と褒めてもらえました。いや、褒めてもらいたくて伝えたんですけどね。もう疲れているし、褒めてもらいたいんです。

嫌がっていてもゴールできないので、登り始めます。ちなみに上田瑠偉はこの坂を全部、走って登ったらしいです。バケモノめ。

f:id:yoshikixx:20201022201650j:plain

何も残っていない状態で、コースで最大の勾配を直登します。脚だけでなく、両手に持ったポールにも体重を預け、少しづつ標高を上げていきます。他のランナーも皆フラフラです。「ここに来てこんなの登らせるなよ…」

何分かかったのかわかりませんが、なんとか坂を登りきり、残すはゆるい登りが8キロほど。当初の予定では12時間くらいでゴールするつもりでしたが、このままなら大幅短縮間違いなし。1キロの歩行区間を除き、可能な限り走ります。

f:id:yoshikixx:20201022203044j:plain

湿地の木道を抜けるときは、たくさんの観光客から応援して頂きました。やっぱり応援は力になります。

 

ひたすら坂を走ること1時間以上。ついにゴール近くのホテル前まで来ました。残り数百メートル。ここまで来るとたくさんの人から声を掛けてもらえるし、ゴールも見え、MCの声も聞こえてきて、自然とペースも上がります。

残り200mからは最高の気分。前にいた一人を抜きさって花道へ。実況とともにゴールしました。

記録は10時間18分28秒。予想タイム12時間を大幅に下回るタイム。やりました!おれ、速かったー!久しぶりに嬉しい!きのこ汁も美味い!

f:id:yoshikixx:20201022203835j:plain

後に順位を確認してみると、411名中(完走377名中)182位。40歳代だと70位。平凡(笑)やっぱりこんなもんか(笑)けど、楽しかった!自分としてはベストを尽くして楽しくできたので大満足でした。けどけど、疲れたーーーー!

 

ゴール後にきのこ汁を食べていると、目の前に上田瑠偉がいました。上田瑠偉は写真をSNSに投稿しながら、このコースを5時間48分11秒で走破し、コースレコードを大幅に短縮したそうです。世界最強ってすごいな…。

 

こんなご時世に大会を開催する苦労というのは言葉にできなかったものがあるでしょう。一週間前からパパッと準備して開催じゃないんだから。何カ月も前から開催地と折衝して、方法を考えて開催にこぎ着けた。主催した北信濃トレイルフリークスの皆様には敬意を表します。

志賀高原エクストリームトレイルは絶景と泥の大会。控えめに言って最高。また出場したい大会です。いや、止めといたほうが良い思い出のままにできていいのか(笑)