トライアスリート屋根屋、四代目屋根誠・竹内のブログ

旅好きな屋根屋でトライアスリートの竹内賀規が、トライアスロンのことやトレイルランニングのことを書くついでに、屋根のことや瓦のことを書きます。

志賀高原エクストリームトレイル2021。ラスボス、サンバレースキー場の上からゴールへ。

トライアスリート屋根屋兼遅咲きなんちゃってトレイルランナー、常滑は屋根誠の瓦葺き師・竹内です。

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ラスボス、サンバレースキー場をやっつけて、志賀高原エクストリームトレイルは残り4キロ。志賀高原エクストリームトレイルには二か所、合計で2キロ少しの歩行区間、走行禁止区間があります。走れないということは、平地だとしても走らなくてもいい区間なので堂々と歩きます(笑)歩行区間の間にガーミンのGPSウォッチが52キロを示し、残り2キロになりました。残り2キロでこのタイムなら、前年、2020年と同じくらいのタイムでイケるか。

歩行区間を抜け、再び走り出しますが、基本的には登り基調なので、ペースは上がりません。

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湿地帯もコースです。

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ガーミンが54キロに到達し、トレイルからロードを横切るところで、コース案内をしているボランティアさんが、大きな声で案内しています「残り2キロですよー!」おい、待て。54キロの大会じゃないんか。だいぶ前に52キロのの表示があったぞ。ミドル、32キロに出場している選手も「36キロあるぞ!」と文句を言っています。だが待ってほしい。あんたたちは36キロかもしれないけど、こっちは54キロが56キロになるんだぞ。今から20キロも泥にまみれながら山を走れるのか?おれたちはそれだけやってきたんだぞ。お前らに文句を言う資格はない。そんな文句を言う前に、そのぽっちゃり体型をなんとかしろ。あと少しでゴールかと思っていたのに、希望はまんまと打ち砕かれ、残り2キロをひた走ります。ここに来て走れるコースなんですよね…。

 

コースには硫黄の臭いが漂い、温泉が湧いているゴール地点が近いことを教えてくれます。クマザサの間を抜け、右手には志賀高原の大きなホテルがいくつか見えてきます。残り1キロ弱。2020年はこの辺りからペースを上げてゴールしましたが、2021年はそんな気力もなく、ゴールに向かって歩きます。

主催団体、北信濃トレイルフリークスの代表、ひどいコースを設定し、奥さんが超美人の大塚さんが「ゼッケン228番!チーム・TNネットワーク!愛知県のたけうちよしき選手がゴール!」とマイクで呼んでくれ、両手を広げてゴール。大塚さんのせいでこんな目にあったんだから、名前くらい呼んでくれて当然だ(笑)

 

タイムは10時間36分21秒。

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総合順位は141位/285名中、40歳代の部門順位は55位/97名中でした。タイムこそ18分落としたものの、総合順位は前年も真ん中くらいだったので、昨年よりもコースコンディションが悪かったってことでしょう。寒いのによく頑張りました。何よりも昨年のIZU Trail Journey、奥信濃100と続いたDNFから脱することができて安心しました。

 

トレランは単純に楽しいだけのスポーツではありません。特に志賀高原エクストリームトレイルは、その名に恥じない凄まじいコースが売りです。なんならミドルでも充分に満足できると思います。が、なんていうんでしょうかね。これだけ凄まじいコースをゴールできたときの喜びっていうのは大きなものがあります。苦しいし痛いし、疲れるし泥だらけになるし、良いことなんてほとんどありません。でも、寒いコース上に立って案内してくれるボランティアさんたちとの一瞬の会話、熱くて美味いコンソメスープや温泉まんじゅう、たまに言葉を交わす選手同士のコミュニケーション。苦しいからこそ、そこに温かさを感じられることもあります。

 

志賀高原エクストリームトレイルは、距離では計れない厳しさがありますが、なぜか面白く感じます。めたくそキツい思いをしたい人(笑)にはオススメです。