毎年、この季節になると書くことがあります。二年前の10月にも書いたし、昨年も書きました。
台風のとき、養生のために屋根に上り、落ちて怪我したり、亡くなったりしたという情報が必ず流れます。
昨年は瓦屋根に被されていたFRPのカバー的なものが飛ばされ、なんとか対応しようとした僕の友人が屋根から落ち、生死の境をさまよいました。10か所以上を骨折し、集中治療室に二日間も入ったので、本当に危険な状態でした。僕は直前まで今後の対応についてメッセージでやりとりしていて「今からブルーシートを張り直すために屋根に上ってきます」という、一文を最後に連絡が途絶え、次に彼の状態が分かったのは一週間以上が経った後だったと思います。
台風の最中に、あるいは雨が上がった後だって、屋根に上るのは本当に止めてください。屋根の上はとても危険です。毎日、上っている職人だって、あるいは毎日、上っているからこそ、僕らは危険なことを知っています。仕事だし、毎日のことだからすぐに忘れてしまいますが、意外と毎日のように、小さなヒヤリとすることがあります。どこに乗れば比較的安全か、どんな行動が危険かを知っている僕らだって、ヒヤリとするし、危険な目に遭うことがあるんです。
家が雨漏りしたって死ぬことはありません。まずは自身や家族の安全を優先して、絶対に屋根には上らないでください。