ラグビー日本代表、ブレイブブロッサムズが優勝候補のアイルランドに勝ちましたね!
一部では番狂わせだとか、ジャイアントキリングだとか言われていますが、前半30分くらいからは完全に日本が試合を支配していました。日本と比較すると、アイルランドの選手にはスピードが無く、むしろ鈍重に感じてしまうほど。さらにはアイルランドに分があると思われたフォワード戦、スクラムでも日本は互角以上に闘い、後半はアイルランドを0点に抑えるなど、点数以上に力の差があったような気がします。
ラグビーは最も番狂わせが起きにくいスポーツだと言われています。それでも前回は南アフリカに勝ち、今回は南アフリカとは違い、油断していなかったアイルランドに勝ちました。二回連続で大番狂わせなんてあるんでしょうか?
答えは、ありません。奇跡もありません。結果はすべて必然です。
4月27日に書いた、このブログ。
この日の、今泉清さんの講演で、今泉さんは言っていました。前回のワールドカップで、日本は南アフリカに勝つために準備したと。ワールドカップの初戦の相手が南アフリカに決まってからの一年間を、南アフリカに勝つための準備期間にしたんだそうです。当初、南アフリカに勝てると思っていたのは、監督のエディ・ジョーンズだけ。でも準備していくと、徐々に選手が自信を持っていったそうです。一カ月後には「ひょっとすると勝てるかも」三カ月後には「可能性がある」半年後には「これは勝てる」。試合当日は「絶対に勝てる!」と変わったそうです。つまり、南アフリカに勝ったあの日、そしてアイルランドに勝った日に、突然、魔法にかかったように強くなったわけではなく、それこそ気の遠くなるような時間をかけ、気の遠くなるような練習を一日いちにち積み重ねた結果に自信を得て、試合を迎えたわけです。
僕みたいにトライアスロンをやっていると、なんかとんでもない化け物のような、すごい人みたいな扱いをされることがありますが、実際にはやっぱり気の遠くなるような時間と距離を使って準備します。コツコツコツコツ。一カキ一カキ、一漕ぎ一漕ぎ、一歩一歩。そりゃあ、疲れていてやりたくない日もあれば、気が乗らない日もあります。寒い日も暑い日も、うんざりするようなことがあっても、ひたすら積み重ねます。
ラグビーの日本代表と比較するようなレベルではありませんが、アイルランド戦での勝利には多くのことを教えてもらえました。魔法なんて無いから面白い。