ラグビー日本代表の前ヘッドコーチ、エディ・ジョーンズさんの著書『ハードワーク 勝つためのマインド・セッティング』を読みました。
ハードワーク 勝つためのマインド・セッティング (講談社+α文庫)
- 作者: エディー・ジョーンズ
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2018/02/22
- メディア: 文庫
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はじめに『マイナス思考を捨てれば、誰でも成功できる』
第一章 『日本人独自のやり方で勝つ』
第二章 『どう戦略を立てるか』
第三章 『何が勝敗を分けるか』
第四章 『成功は準備がすべて』
おわりに『部下がリーダーを超える時』
解説 『人を動かす言葉』ゴールドマンサックス証券㈱社長 持田昌典
帯の部分に『成功したいなら「日本人らしさ」を活かしなさい』とありますが、その言葉と、はじめに『マイナス思考を捨てれば、誰でも成功できる』で、ほぼ伝わるというね(笑) すべての人は出来ない理由を探す天才で、自分のマイナス要素を探しては、出来ない理由、勝てない理由にしていきます。しかしマイナス要素も見方を変えればプラス要素になることがあるし、どうしようもないことであれば無視すればいい。ラグビー日本代表であれば、身体小さいことがマイナス要素なわけですが、見方を変えると、身体が小さい選手は、大きな選手と比較すると俊敏に動けるわけです。2015年のワールドカップで、俊敏性とスピードを磨き上げて勝った相手が、全チームで最も大きな選手をそろえた南アフリカでした。マイナス要素をプラス要素に変えたとき、それは『らしさ』になるっていうことかな。
課題を明確に、向上心のない努力は無意味、欠点は一つの条件にすぎない等々、エディさん自身も書いている通り、シンプルなメッセージが多い中、感銘を受けたのは、普通であろうとしすぎるな、勝負の時は鬼になれ、スポーツよりまず勉強をするべき、国歌を歌えないチームは弱い、勇気とは慣れた自分を捨てること、常にゼロから始めよといった辺り。なるほどとうなづくことばかり。
僕はビジネス書なんて、一切、いっさい、一歳、一妻、読みません。あんなもんは大きくなった会社の人の自己満足にすぎないと思っていて(多分に妬みを含む)、そんなもん読むくらいなら小説やドキュメンタリーを読んでいたほうが、よほど自分の引き出しが増えるし、なによりも面白いからです。でも、この本は面白かった。仕事にも趣味にも生きる。これはおすすめの一冊です。SQUAD TAKUYAの柴田卓也せんせいにも読ませます。