トライアスリート屋根屋、四代目屋根誠・竹内のブログ

旅好きな屋根屋でトライアスリートの竹内賀規が、トライアスロンのことやトレイルランニングのことを書くついでに、屋根のことや瓦のことを書きます。

五島長崎国際トライアスロン、ランからゴールへ!

トライアスリート屋根屋、常滑は屋根誠の竹内です。

 

五島長崎国際トライアスロン(バラモン)はラン42キロに入ります。

 

バイクーランのトランジットでは、ボランティアがバイクを受け取ってくれます。ボランティアの皆さんの動きは洗練されていて、無駄がありません。お願いします、と言葉を添えてバイクを渡すと、すぐにエイドで水とスポーツドリンクを渡してくれます。

 

バイクを降りると少し、頭と体を重く感じます。熱中症の初期といった感じですが、昨年のIRONMANグレほどではありません。塩を摂っていない状態でこれなら大丈夫。抑えて良かった。ランギアが入ったバッグを受け取ってテントに入り、イスに座って、とりあえずOSー1ゼリーを飲みます。立て続けに塩を一つとジェルを一つ。ヘルメットとバイクシューズをバッグに突っ込み、足の小指付近に皮膚の保護クリームを塗ってから靴下を履きます。アディダスのAdizero Japanを履き、キャップとサングラスを装着。粉飴ジェル4つ、塩、アミノ酸をポケットにねじ込んで、ランスタートです。

 

当初のプランだと、アップとしてキロ6分ペースで3キロ走るつもりでしたが、GPSを見ると、抑え気味のつもりなのにキロ5分10秒。いくらなんでも早すぎるので、ペースを落とします。

 

バラモンのコースについて、よく言われるのが、バイクコースの厳しさですが、実はランのコースもアップダウンばかり。走れないほどでは無いにしろ、疲れている上に、向かい風が吹きつけてくる区間では、かなり苦しいランを強いられます。ペースは当てになりませんが、平坦のところだけは予定のペース、キロ5分25秒を堅持します。

 

いくつものアップダウンを越え、8キロを越えるころ、湾の向こう側にコースが見え、あの辺りが折り返しかなと思って走り続けると、実はそこはまだ9キロ地点。そら落ち込みますって…。

 

ランでもたくさんの応援をもらいながら走りますが、10キロを越えるころには徐々に疲れが出てきて、応援に応えることが難しくなってきます。でも、応援には感謝しかありません。

 

ゴール地点を戻ってきて、21キロの2周回、1周目を終えます。2周目であることを示す、蛍光の腕輪を着けてもらって、2周目に突入しますが、塩不足の影響もあり、そのころにはさすがにペースが落ちてきました。上り坂はもちろん、平坦でも歩きたい衝動にかられ、何度か歩きそうになりますが、そのたびに「いやいや、今まで練習してきたのはなんのためだ」と、思い直して走り続けます。

着地するたびに、両太ももの前が軽く痙攣し、お尻や太もも裏の筋肉にも痛みを感じることがあります。

食べるのも飲むのも面倒くさいけど、食べない飲まないでは動けなくなるので、30分に一回の粉飴ジェルと、エイドごとの水分補給だけはしっかりやります。炎症を抑えるために、水を全身にかぶり、もらった氷をキャップの中や、ジャージの中に入れます。

 

上りで歩いていると何人にも抜かれますが、上りで走る気力はありません。下りと平坦で追いついて、上りで離され、いつしか姿が見えなくなる…。これが実力だな…。

当初のプランだと残り10キロを切ったら、全部出し切るつもりでペースアップするつもりでしたが、まったく上がる気配は無し。キロ6分ペースでゆるゆると移動していきます。

 

残り2キロ地点まで戻り、最後の厳しい坂。本当にキツい50メートルだけ歩いて、それ以外はなんとか走りました。あとは下って、わずかなアップダウンを残すだけ。ここからは意地。限界まで、といってもキロ5分30秒までペースを上げて走ります。もう普通に呼吸ができなくて、息を吐くたびに声が出てしまって、カッコ悪いなと思うけど、もうそこは勘弁してもらうことに。

 

最後のエイドでは素通りしながら、ボランティアの人たちに「ありがとうございました」と声を掛け、ボランティアの人たちも「お疲れさま!おめでとう!」と応えてくれます。

 

交差点を左に曲がり、港の前を右折すると赤い花道。ペースを上げたことで後ろは千切ったので誰もいません。「484番、愛知県のたけうちよしき選手です!」とコールされ、ゆっくりジョグしながら、応援の人たちとハイタッチ。長い長い1日を終えました。
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記録は12時間13分21秒。ランで21人に抜かれて、総合順位は120位。裏目標だった11時間30分切りにはまったく届かない、平凡なタイムでしたが、久しぶりによくやったなと感じるレースになりました。

 

ランの半分のころには、本当に苦しくて辛かったのに、ブログを書いている今は、そんなことはほとんど忘れて、来年のことを考えてしまう…。トライアスロンなんてやるもんじゃないな(笑)