作業していたら手が真っ黒になりました。
常滑駅近くの『やきもの散歩道』の周辺は、その昔は現在よりも陶器の生産が盛んで、名残りとしてそこいらに煙突が残っています。
現在の窯の燃料はLPGが主流というか、ほぼLPGだと思いますが、当時は石炭を使っていて、「空を飛ぶ雀がカラスになる」と言われていたほど、黒い煙が立ち上っていたそうです。
そんな歴史を持つ常滑の建物の瓦をめくると、間にはススがびっしりと詰まっていることがあります。
こんなふうになっている瓦を触るわけですから、手も真っ黒になるってものです。
なんなら顔も真っ黒になっちゃうくらいなんですけど、100年近くにもわたってそこにあるものに手を入れて、また働いてもらえるようにするって、良い仕事だなと思うんですよね。