海の近くで、屋根にサボテンが生えていた家のことです。
家の人によると「瓦がズレて雨漏りしている」とのことで行ったわけですが、瓦がズレている程度であればなんとでもなるけど、ここはそんなレベルではなくて。
塩害
海の近くにある家で散見する状況ですが、瓦が溶けるような感じになっていました。
家の人によると、風が強いときはしぶきが飛んでくるらしいです。海水が何度もかかり、それが乾き、また濡れてというのを繰り返すと、瓦にわずかに染み込んだ塩が結晶になったり溶けたりを繰り返して、瓦を少しずつ壊していってしまいます。こうなると瓦を交換するしかありません。
瓦だからこそ80年も耐えられた。海沿いこそ瓦。
この家は築80年超え。こんな環境で80年なんてそこまでよく頑張ってくれたし、瓦だからこそ、長きにわたって頑張れたんですよね。この立地だと板金なんて10年もたずにサビサビです。そして瓦だからこそ、交換もできるわけですから、海の近くこそ瓦なんだろうと思います。
現在の瓦はさらに丈夫に。
現在の瓦は80年前と違い、焼成温度が高くなっていて、瓦自体の吸水率が下がっています。ということは塩害も出にくいということになります。