トライアスリート屋根屋、四代目屋根誠・竹内のブログ

旅好きな屋根屋でトライアスリートの竹内賀規が、トライアスロンのことやトレイルランニングのことを書くついでに、屋根のことや瓦のことを書きます。

屋根こそ家であるということ。

トライアスリート屋根屋、常滑は屋根誠の瓦葺き師・竹内です。

 

「屋根」という言葉について、改めて調べてみました。「屋」には家という意味や、それだけで屋根という意味もあるようで、「根」は根っこのように地面から壁と屋根が一体となって伸びて覆うというような意味があるらしい。つまり縄文時代の竪穴式住居を想像してみると、それが屋根ということになるようです。

斉藤さんちにある竪穴式住居。僕も手伝って葺きました。

つまり屋根というのは、画像を見ても解るとおり、それだけで家になるということです。逆説的に言えば、屋根が無ければ家にならない。それくらい大切だということです。

屋根がおろそかにされている。

なのに近年は屋根がおろそかにされています。屋根なんてなんでもいいと思っている、あるいは屋根のことを気にもしなければ、考えたこともないという人も多くいます。もちろん、建築にたずさわらない人であれば、それも仕方ないことなのですが、建築関係の人ですらそんな感じなんですよね。

建物は屋根から。

ほんの少し前、僕が若かったころだから20年前とか30年前あたりには、大工さんは屋根にものすごくこだわっていました。屋根こそ家だということを知っていたからでしょう。もちろん今の大工さんにもいっぱいいますが、そうではないハウスメーカーやビルダー、工務店が増えてしまったのは間違いありません。どんなにしっかりとした建物を建てても、屋根がダメだったら家としては不完全になってしまう。屋根はとても大切なものです。