トライアスリート屋根屋、四代目屋根誠・竹内のブログ

旅好きな屋根屋でトライアスリートの竹内賀規が、トライアスロンのことやトレイルランニングのことを書くついでに、屋根のことや瓦のことを書きます。

焼き物の瓦は塗装不要ですが、中には塗らないといけない瓦もあります。

トライアスリート屋根屋、常滑は屋根誠の瓦葺き師・竹内です。

 

屋根の点検に伺ったら、隣の家の屋根におかしいところを見つけまして。屋根点検を依頼してくれたお客さんを経由して、状態を伝えてもらったら、修理の依頼を頂いたので、行ってみると、こんな状態。

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わかりますかね?わかりませんよね。棟部のぽきっと曲がっているところの漆喰が外れているのは、今回の修理箇所なんですけど、実はこの瓦、塗装してあるんです。最初に見たときは遠くで見ていて、なにか違和感を感じてはいたんですけど、近くで見たら塗装されていました。

 

瓦って塗らなくていいんです。塗ることには何の意味もありません。お客さんに確認したら、壁を塗るときに一緒に塗ってもらったらしいですが、ちゃんとした塗装屋さんなら、瓦に塗装は必要ないことは知っています。つまり、ちゃんとした業者じゃないってことです。

焼き物である瓦に塗装は必要ない。ってことを覚えておいてください。

 

ただ、瓦の中でも塗装が必要な瓦もあります。それがセメント系の瓦です。セメント瓦、あるいはモニエル瓦は塗装しないと、水をがんがんに吸い、吸った水を排出するときに基材に含まれているカルシウムも共に排出されるので、瓦自体がもろくなってしまいます。

 

ただ、瓦が塗装するべきなのか、塗らなくて良い瓦なのか、普通の人にはわからないと思います。そんなときは屋根屋に聞いてもらえれば大丈夫です。うちならついでに屋根点検と、さらに塗装屋さんの紹介もさせてもらいます。