トライアスリート屋根屋、四代目屋根誠・竹内のブログ

旅好きな屋根屋でトライアスリートの竹内賀規が、トライアスロンのことやトレイルランニングのことを書くついでに、屋根のことや瓦のことを書きます。

「保険で屋根修理や外壁塗装ができます」の嘘。

トライアスリート屋根屋、常滑は屋根誠の瓦葺き師・竹内です。

暴風雪でぶっ倒れた物置に保険が使えることが分かりました。

二日前のブログに暴風雪で物置が倒れたことを書きました。

倒れた物置

凄まじい北西風で夜中にぶっ倒れ、暴風雪の中を23時半くらいから外で作業して、なんとか音が出ないようにしてと大変な思いをしました。いつもはこの場所に女房の車が置かれているのを、一時保管している板金の切れ端が風で飛ばされるんじゃないかと思い、たまたま他の場所に移動させていたのが不幸中の幸い。動かしていなかったら、大切に乗っている車が大変なことになっていました。

そんなことを友達にLINEで何気なく伝えたら「火災保険が使えるかも」と教えてくれたので、加入している保険会社に連絡してみると「敷地内なら使えますよ」とのこと。マジかよ。いつもは屋根工事業者として保険用の見積もりや写真撮影をしているけど、自分が対象になるとは思ってもみませんでした。ありがたいことです。

「保険で屋根修理や外壁塗装ができます」の嘘。

近年、「保険で屋根が修理できますよ」とか「保険で壁の塗装ができますよ」ということをうたっている業者がいます。確かに保険での修理は可能ですが、それはあくまでも災害に遭った場合で、経年劣化に保険を使うことはできません。保険を使うための条件としては

・外壁・屋根の破損が災害によるものであること

・被災から3年以内に申請を行うこと

という2点が必要となります。なので、火災や台風の被害には保険を使うことはできますが、一方で火災でも災害でもないのに「保険を使えば無料で修理できますよ」とか言っている業者は詐欺の可能性があります。明らかに経年劣化なのに保険を使えると言っている業者のやり口は以下の通りです。

○「保険を使える」と言って、お客さんに保険金を申請させる。

○保険が下りる前に工事を進めてしまい、完成して集金まで終了。

○保険会社から「経年劣化なので保険は使えません」と返答があるものの、すでに支払いを終えてしまっていて泣き寝入り。

という流れ。工事の途中で保険が使えないことが分かっても「もう途中なんだから解約できない」ということもあります。詐欺をするようなヤツだから怖いしね。

あくまでも火災と災害で使うのが火災保険です。

火災や災害で建物の修理が必要になった場合は、もちろん遠慮なく使うべきですが、古くなって傷んだ建物に使うことはできません。皆さんもお気をつけ下さいね。