雨どいから水が溢れて困っているということで修理してきました。雨どいから水が溢れる原因にはいくつかあります。一つはゴミや葉っぱが詰まっている状態。もう一つは雨どいが割れたり、外れたりしている状態。そしてもう一つは、なんらかの原因で雨どいの勾配がおかしくなっている状態で、今回は三つ目で、勾配が逆向きになっていました。
樋受け金具が錆びて折れる。
勾配が逆になってしまった原因は、鉄製の樋受け金具が錆びて、折れてしまったことです。
上の写真で奥側、右側に見える樋受け金具が折れて、雨どいから離れているのが分かると思います。さらに、本当は一番奥の部分にあるはずの樋受け金具が無くなってしまっています。こうなると奥側が低くなり、本来は奥から手前、右から左に水が流れるはずが、奥であふれてしまうわけです。
樋受け金具の取付
というわけで、勾配を戻しながら、新しくステンレス製の樋受け金具を取り付けていきます。
古い金具を外さないで垂木の反対側にビス留めしてから古い金具を外します。
奥側に見える漏斗に向けて、勾配が低くなっているのがわかりますよね。これで流れが整いました。
雨どいは意外と働き者
雨どいって、一見すると無くても良く見えますが、実はけっこうな働き者です。溢れてみるとそれあわかるんですよね。今回は作業時間にして1時弱。すぐに終わる作業なので、雨どいで困っている人は、屋根屋か板金屋さんに連絡してみてくださいね。