トライアスリート屋根屋、四代目屋根誠・竹内のブログ

旅好きな屋根屋でトライアスリートの竹内賀規が、トライアスロンのことやトレイルランニングのことを書くついでに、屋根のことや瓦のことを書きます。

良い瓦を良い職人さんが葺くと、屋根は美しいまま長持ちする。

トライアスリート屋根屋、常滑は屋根誠の瓦葺き師・竹内です。

雨どいの修理に行って。

雨どいの修理を依頼してもらって屋根に上がってきました。樋受け金具というのが折れていて、雨どいの勾配が逆になってしまっていたのを、新しい樋受け金具を取り付けて作業は完了。梯子を掛けて、上がって、改めてお客様に作業内容を説明してから作業して、梯子を片付けて。全部で40分ほどです。お客さんには「もう終わったの!?」と喜んでもらえました。

とても良い瓦を、良い職人さんが葺いていました。

今回の建物は築50年ほど。使われていた瓦は地元・常滑のいぶし瓦の中でも「磨き」と呼ばれるものでした。

「磨き」は一枚、一枚、全ての瓦を手作業で磨いてから焼く瓦で、最高級品の一つです。50年前、1973年というとオイルショックがあり、燃料費が高騰したため、非常に悪い瓦も世に出回った頃でした。が、こちらの屋根に使われている瓦はねじれも少なく、とても良いもの。それを上手な職人さんが葺いているのが見てとれます。

棟の鬼瓦際も反らせすぎず、写真だとわからない程度に、ほんの少しだけスッと軽快に反らせてある辺りがかっこいい。

お客さんは、古い建物だからと心配していましたが、屋根について、とても良い瓦を良い職人さんが葺いていること、まだまだ長持ちすることを伝えると安心してくれました。

良い瓦を良い職人さんが葺くと、屋根は美しいまま長持ちする。

やっぱりね、良い瓦を良い職人さんが葺くと、屋根は美しいまま長持ちするんです。瓦って素晴らしいものですよ。