トライアスリート屋根屋、四代目屋根誠・竹内のブログ

旅好きな屋根屋でトライアスリートの竹内賀規が、トライアスロンのことやトレイルランニングのことを書くついでに、屋根のことや瓦のことを書きます。

信越五岳トレイルランニングレースで徹夜のコース誘導①

トライアスリート屋根屋兼遅咲きなんちゃってトレイルランナー、常滑は屋根誠の瓦葺き師・竹内です。

 

信越五岳トレイルランニングレースの100マイル(約165キロ)は、斑尾高原を18:30に花火と同時にスタートしました。
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三日間をともにすごすことになるボランティア仲間と「めっちゃかっこいいですね!来年が楽しみですね!」と話しながら、仮眠所となる赤倉の民宿に移動し、20時からのミーティングに参加。今回のチームは班長+7名の計8名が第3組3班という名前で活動します。20分ほどのミーティング後、個人装備を準備し、21時50分まで仮眠。22時には宿を出て、担当箇所に向かいました。

65キロ地点でコースの仕上げと夜明けまでの誘導。

初日夜は65キロ地点で道路を渡るところで安全を確保しながら、コースを誘導しますが、その前に道路の左側に1キロ近くに渡ってカラーコーンを設置。現場でも打ち合わせして選手が現れるのを待ちました。
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班長の無線が鳴り、トップの小原選手が予定より20分も早く前のチェックポイントを通過したとの連絡が入りました。2023年の信越はそうそうたるメンツが揃っていますが、それにしてもまさかの速さです。

超速!小原選手は良い人だった。

緩い右カーブの向こうからヘッドライトの明かりが見えました。小原選手です。小原選手は緩やかな上りコースを、あっという間に近づいてきます。「道路の左側を通って来てください!」とデカい声で誘導し、30メートルほどに迫ってからは「点滅しているコーンを越えてから道路を渡ってください!」と案内。眼の前を通過していく小原選手は「ありがとうございます」と言いながら通過していきます。まじか。見た目通りのいい人かよ。かっこいい。トレイルランナーはボランティアに挨拶する人が多いけど、小原さんほどの実力者でもちゃんと言ってくれるなんて感動です。

2位の選手が通過したのは小原選手が通過してから30分近くが経ってから。結果、小原選手はそのまま差を広げ続け、2位に2時間の大差をつけてぶっちぎりの優勝を果たしました。

応援

真っ暗な中をヘッドライトの光を頼りに走ってくる選手たちに対し、コース誘導をしながら応援もします。上位の選手たちはもちろん速いし元気ですが、下位になればなるほど遅くなると同時に疲労の色が濃くなってきます。朝4時をすぎ、空が青みがかってくるくらいの選手たちはまだしも、明るくなってから現れる選手たちは明らかに疲れています。
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次の関門までは4キロ。コースはずっと緩い上り。彼らのレベル的には一時間はかかります。関門閉鎖一時間前くらいからは声かけも「ナイスラン!」から、関門の時間を伝えたり「まだ間に合う!」や「キロ7分死守!」等に変化していきます。あるランナーに「今まで練習してきたのは、ここからのためだよ!」と伝えると「その通りだね」と笑顔で通過していきました。あの人が無事に関門を通過してくれていたとしたら、あるいは間に合わなかったとしても、最後に出し切ることができたとしたら、あの声かけが少しは役立ったのかな。

撤収までが業務

スイーパー(最終ランナーの跡を着いていく担当者)が予定より少し早めに通過し、今度は撤収作業に入ります。カラーコーンや誘導看板を集めて車に載せ、集積所に移動してから降ろします。

車を待っている間は束の間休憩。

初日の業務は22時に始まり、宿に戻ってきたのは朝9時頃。11時間に及ぶ活動が終了し、久しぶりの徹夜となりました。次のミーティング、18時30分までは仮眠となります。