トライアスリート屋根屋、四代目屋根誠・竹内のブログ

旅好きな屋根屋でトライアスリートの竹内賀規が、トライアスロンのことやトレイルランニングのことを書くついでに、屋根のことや瓦のことを書きます。

50年前に父親が葺いた屋根。

トライアスリート屋根屋、常滑は屋根誠の瓦葺き師・竹内です。

 

ここのところの雨続きで雨漏りが急増。今回は築50年の家の雨漏りを見てきました。原因は谷板に空いた穴という、とても分かりやすい定番のヤツだったので一安心。とりあえず応急処置。ついでに他の箇所も点検すると、隅棟の鬼瓦を固定していた銅線が切れていました。これはすぐに修理しないと。

あとは隅棟と降り棟の取り合い部。ここはよく葉っぱとかが詰まっちゃうんですよね。

これも放っておくと雨漏りに繋がるので掃除しないとね。

父親が葺いた屋根。

この屋根を葺いたのはうちです。僕の父親が30歳の頃、僕が生まれた頃に、祖父と一緒に葺いた屋根です。電話をもらったときに、たまたま電話に出たのが父親で、50年前のことなのによく覚えていました。屋根の形状や瓦の種類等、全部ではないけど、職人は意外と覚えているものなんですよね。

繋ぐ。

地元で四代も続けさせてもらっていると、曾祖父、祖父、父親と、それぞれが葺いた屋根に上がることがあります。唯一、無いのは自分が葺いた屋根くらいです。それもこれも瓦が長寿命で、かつ良い仕事をしているからに他なりません。繋がっている、繋ぐということは大切で素晴らしいことです。