ここのところの雨続きで雨漏りが急増。今回は築50年の家の雨漏りを見てきました。原因は谷板に空いた穴という、とても分かりやすい定番のヤツだったので一安心。とりあえず応急処置。ついでに他の箇所も点検すると、隅棟の鬼瓦を固定していた銅線が切れていました。これはすぐに修理しないと。
あとは隅棟と降り棟の取り合い部。ここはよく葉っぱとかが詰まっちゃうんですよね。
これも放っておくと雨漏りに繋がるので掃除しないとね。
父親が葺いた屋根。
この屋根を葺いたのはうちです。僕の父親が30歳の頃、僕が生まれた頃に、祖父と一緒に葺いた屋根です。電話をもらったときに、たまたま電話に出たのが父親で、50年前のことなのによく覚えていました。屋根の形状や瓦の種類等、全部ではないけど、職人は意外と覚えているものなんですよね。
繋ぐ。
地元で四代も続けさせてもらっていると、曾祖父、祖父、父親と、それぞれが葺いた屋根に上がることがあります。唯一、無いのは自分が葺いた屋根くらいです。それもこれも瓦が長寿命で、かつ良い仕事をしているからに他なりません。繋がっている、繋ぐということは大切で素晴らしいことです。