トライアスリート屋根屋、四代目屋根誠・竹内のブログ

旅好きな屋根屋でトライアスリートの竹内賀規が、トライアスロンのことやトレイルランニングのことを書くついでに、屋根のことや瓦のことを書きます。

瓦の下に入った砂を撤去。

トライアスリート屋根屋、常滑は屋根誠の瓦葺き師・竹内です。

 

先日、書いたこのブログ。

yoshikixxtri.hatenablog.com

雨漏りしている屋根の瓦をめくってみると、瓦の下には砂がびっしり。

砂が雨漏りの原因なのは間違いなくとも、砂が入り込むのを防ぐ具体的な方法は見つからず。全国の屋根屋仲間や、父親がアドバイスをくれましたが、予算の関係もあり…。かと言って、そのままにしておくこともできないので、やりながら考えることにして着工しました。

瓦をめくって砂を掃除。

棟を残したままで瓦を一時的に撤去して、改めて見てみるとやっぱりすごい。

3センチから4センチほど積もった砂を竹ぼうきやブロアを使ってどかしてみると、ルーフィング(防水紙)が出てきました。

なんせすごい量なので、屋根の上で袋に入れて…なんて悠長なことを言っているわけにはいかず、とにかく下に落としていきます。砂が乗っているとズルズルに滑るので、何度も何度も掃いては吹き、掃いては吹きしながら、少しずつ歩ける範囲を広げていき、二時間半ほどかかってやっと砂の撤去が完了。ルーフィングの状態で軒先近くを見ると、白っぽいシミのような箇所がありますが、たぶん、軒先に近い位置が常に濡れた状態になっていたからかと思います。

ルーフィングを貼り、瓦を葺き戻していきます。

新しいルーフィングを貼り、瓦桟を打ちます。いつもは使わない樹脂製の瓦桟ですが、前に使われていた木製の瓦桟が、塩を含んだ砂と雨水の影響でボロボロになっていたので、今回は樹脂製を選択しました。

ここから瓦を葺き戻していきます。

着工から瓦を葺き終わるまで、一人でなんとか丸二日で完了。よく頑張りました。

残り四行!

翌朝に訪れてみると、屋根の上には砂が!

掃除や軒瓦のビス留め、一部の漆喰補修が残ったので、翌朝、現場を訪れてみると、屋根の上にはすでに砂が…。

前日に綺麗な状態にして帰ったのに、半日後にこんな状態になるなんて、想像もしていませんでした。半日でこれとなると、15年も経ったらすごい砂が入り込むことは想像に難くありません。

方法はありそう。

今回は残念ながらルーフィングを新しく貼り、瓦桟を樹脂に変更して葺き戻すことしかできませんでした。ただ、鹿児島の桜島の近くでは火山灰対策を教えてもらったので、予算が許せば、そんな方法を使ってみるのもアリなのかなとか考えてみたりもします。