トライアスリート屋根屋、四代目屋根誠・竹内のブログ

旅好きな屋根屋でトライアスリートの竹内賀規が、トライアスロンのことやトレイルランニングのことを書くついでに、屋根のことや瓦のことを書きます。

神社の土塀の屋根修理で地元を実感。

トライアスリート屋根屋、常滑は屋根誠の瓦葺き師・竹内です。

 

2月に屋根工事を完了し、全体の工事も3月いっぱいで完了した大谷八幡社。

工事前はもっと樹木が生えていましたが、それらを伐採して、周りをすっきりさせました。樹木を伐採するとき、あるいは別の理由も重なって、神社を取り囲む土塀の瓦が割れていたのを修理しました。

万十軒瓦が一枚

万十軒瓦が二枚

紐丸

一枚の交換でも、意外と大変だったりする。

なんやかんやで11枚ほど割れていました。紐丸瓦の交換は簡単ですが、問題は軒瓦です。軒瓦と桟瓦が一枚しか使われていない、短い屋根で軒瓦を交換するためには、棟を壊す必要があります。一枚を交換するためでも、けっこう大変なんです。壊すところを最小限にめくります。

南蛮漆喰を置いて、のし瓦を葺き戻します。

胸より少し高い位置くらいで、比較的作業しやすい環境だったので、さくさくと進んで一か所完成。でも、これが屋根の上だと倍くらいは時間がかかるんですよねー。

近所の知っている人たちが声をかけてくれる。

八幡社の境内で作業していると、通りがかりの近所の人たちが「今度はどうした?」と声をかけてくれて、そのたびに改めて地元を実感します。普段は屋根の上にいるから、仕事中に誰かと話すことがほとんどないんですよね。今回は修理だったけど、やっぱり地元の仕事は良いものです。