数日後から作業する予定の現場の元請けさんから電話がありました。足場を架け終わったのでよろしく!という電話かと思ったら、瓦が割れているのを何か所か発見したとのこと。急いで現場に行ってみると、軒先の瓦が割れています。
一枚のみならず、何枚もあります。
割れている瓦はけっきょく10枚以上ありました。今回の仕事は地面から見ておかしいのが分かる部分の修理で、元請けさんも足場が架かっていない状態で軒先の瓦を点検することができなかったのが、足場を架けて上がってみて発覚したってことです。さすがに放置するわけにはいかないので、追加の見積もりをして、お客さんに説明してもらうことになりました。見落としとは違いますが、いきなりの追加はお客さんに対しても説明しにくいんですよね…。
原因は鉄の釘。
この瓦割れの原因は釘です。瓦を釘留めする場合、本来はステンレス釘を使わないといけないのに、ここは鉄釘が使われていて、その鉄釘が錆びて膨張し、瓦を割っていました。良し悪しは別として、瓦の留め付けが軒先だけだったので、二段目より上の瓦に対する影響はありませんでしたが、全瓦に鉄釘が打ってあったらと思うとゾッとします。
築40年くらいの建物は屋根の点検を。
築40年くらいだと思いますが、瓦の葺き方が土から釘留めに移行する初期の頃の現場には、鉄釘が使われていることが稀にあります。もちろんうちではステンレス釘を使っていましたけどね。築40年くらいの建物にお住まいの方は、一度、屋根の点検をオススメします。