2020年3月9日のブログ
でも書きましたが、瓦と瓦の隙間に溜まった埃というのは、毛細管現象というのを起こし(雨水を引き込む)、雨漏りの原因になることがあります。3月9日の現場とは別の現場ですが、ちょいと直してきたので写真で報告。
めくった状態はこんな感じ。けっこう埃が溜まっています。
赤丸の辺りからは入っている感じがします。
この建物はルーフィングという下葺きがされる以前のものなので、雨漏り箇所の特定は比較的簡単ですが、埃が原因の場合は特定が難しいことと、数か所から入っている可能性があるので、雨漏りしている周辺の2㎡くらいをめくっては掃除して、葺き戻していきます。
今回は棟ギリギリまで抜きました。葺き戻すときの場所を間違えると、きちんとおさまらなくなるので、注意しながら戻していきます。
一枚ずつ掃除して葺き戻すので、足元はどんどん滑るようになりますwが、注意しながら作業します。
終わるころには作業服も手も埃で汚れちゃいますが、これで雨漏りは止まるんじゃないかな。
ちなみにこの現場では、三段に一段の割合で銅線で瓦を吊ってありました。
こうして銅線で吊るのって、瓦が滑って下がるのを止めるには、とても効果がある手法です。でも手間が掛かるし、誰も見てくれません。それでもきちんとやってあるというのは、この屋根を最初に葺いた職人さんが、丁寧な仕事をしたという証拠ですね。