トライアスリート屋根屋、四代目屋根誠・竹内のブログ

旅好きな屋根屋でトライアスリートの竹内賀規が、トライアスロンのことやトレイルランニングのことを書くついでに、屋根のことや瓦のことを書きます。

「何を伝えられるのか」「どんな体験を提供できるのか」「どうしたら伝わるか」を考える。

トライアスリート屋根屋、常滑は屋根誠の瓦葺き師・竹内です。

オンラインセミナーを受講しました。

2022年7月4日の21時から、オンラインでエクスマセミナーを受講しました。エクスマっていうのは、エクスペリエンスマーケティングの略で「物とかサービスを売るのではなく、その価値や体験を買ってもらおうね」っていう考え方。今どき、商品が良いのは当たり前だから、お客さんには商品の価値や体験できることを理解してもらわないと買ってもらえない。だから、価値や体験を分かりやすく伝える必要があるってことです。

誰に、何を伝えて、どうしてほしいか。

マーケティングの基本は「誰に、何を伝えて、どうしてほしいか」に尽きます。が、これが難しいんですよね。

今回のセミナーは「何を伝えて」の部分に焦点を当てたものでした。「お客さまの声」「自分の思いや体験談」「お客さまの視点に立った喜ばれる情報」というのが、「伝える何か」ということになります。

紙の販促物から学ぶSNS発信。

現在はSNSを中心にしているエクスマですが、それ以前は紙の販促物に力を入れていて、今回は紙販促物を振り返ることで、SNSの発信に生かしていこうっていうコンセプトで、いくつもの例を挙げてくれました。SNSの発信よりも手書きのPOPとかのほうが、素直に受け取れるのが不思議です。文字にも人柄が現れるからかな。

下の画像は売れ残っていた「うどんの手打ちセット」を買ってもらうためのPOP。

売り切って仕入れを止めたらしい(笑)

次は「ワックスとしての機能は普通だけど、匂いが良い。むしろ匂いだけのワックス」のPOP。これで売れるというか、だから売れる。なぜなら本当のことを書いているから。

匂いだけのワックスって(笑)

かっこよさよりも、わかりやすさを優先しよう。

とかくかっこいい言葉や表現を探しがちだけど、お客さまにより伝わるのは「正直で素直なコトバ」。かっこつけずに感じたことや、本当のことを伝えないとね。

主宰の藤村正宏先生はかっこいいのが大好き。でも、見た目の印象やかっこよさっていうのは自分のためだし、かっこよければお客さまに伝わるわけじゃない。

もちろん、かっこ悪くしようってことじゃなくて、わかりやすくしよう。かっこよさは伝わりやすさやわかりやすさに優先しないってこと。

何度でも学ぶ大切さ。

21時から1時間半のセミナーはあっという間に終わり、その後は頭の中を藤村先生の言葉やスライドがぐるぐる。今回の内容はエクスマを学ぶと何度も触れることで、僕も何度も何度も触れているのに、自分の立ち位置や感覚が変わるからか、いつも新鮮で面白くて発見があります。そして、自分ができていないことを確認させてもらえる。「僕が、誰に、何を伝えて、どうしてもらいたいか」「自分の価値とはどんなことなのか」年に何回も基本に立ち返らせてくれるのが有り難いんです。

職人は何を提供できるのか、何を伝えられるのか。

プロとして、職人として、お客さまに何を伝えて、どうしてもらいたいか。どうしたら伝わるか。わかってもらえるか。お客さまの視点に立った喜ばれる情報とは何か。どんな体験を提供できるのか。ずっと考え続けていかないとね。