トライアスリート屋根屋、四代目屋根誠・竹内のブログ

旅好きな屋根屋でトライアスリートの竹内賀規が、トライアスロンのことやトレイルランニングのことを書くついでに、屋根のことや瓦のことを書きます。

「こうじゃないといけない」を捨てる。

トライアスリート屋根屋、常滑は屋根誠の瓦葺き師・竹内です。

 

「こうじゃないといけない」という思い込みってありませんか?

僕は曲がりなりにも社長なので、ずっと売上を上げないと!と思っていました。いや、社長なんだから当然じゃないの?と思いますよね。僕の周りの同業者も、異業種の友達も、社長たちはみんな「売上を上げるためには」と、頑張っているし、僕も同じように考えていました。

今の屋根工事業で売上を上げようと思ったら、自分が良いと思っていない屋根材を使ったり、安売りしたりしないといけないのが事実です。でも、僕にはそれができませんでした。信じていない物をお客さんに売るのは、お客さんを裏切ることのような気がするし、安売りするのは職人の仕事を下げているのと同じように感じてしまって。それで、売上が上がるどころか、世の中から瓦の仕事が減っていくのと同時に、売上を下げていきました。

もう屋根誠を廃業しようかと考えていた7年近く前に出会ったのが、昨夏に入塾したエクスマ塾の『エクスペリエンス・マーケティング創始者の、藤村正宏先生の考え方。藤村先生は「仕事は儲かる儲からないよりも、楽しいか楽しくないかで選んだほうが良いよ」とか「売上が下がってもいいじゃん」「社員が減ってもいいじゃん」「そんなに楽しくない仕事ならやめちぇばいいじゃん」とか言っちゃう人で、最初は「いやいや、そんなこと言うけど、うちはいい加減、売上が下がってるし、社員は少ないし、仕事なんて楽しいとか、そんなことで選ぶものじゃないじゃん」と思っていたのですが…。

エクスマや藤村先生の考え方、人柄に触れていると、藤村先生が言っていることが理解できてくるんですね。藤村先生は「それで幸せなのか」という基準で、いろんなことを判断しようね、と言っているのかなと。どんなに売上が上がっても、儲かっても「つまらない、嫌な仕事だった」と感じたら幸せじゃないし、「儲からなかったけど、楽しい仕事だったな」と感じたら幸せだし。

いつの間にかこんな考え方が身について、相変わらず嫌なことやめんどくさいことはあるけど、それでも仕事がずいぶん楽しくなりました。

今回は仕事のことを例に書きましたが、仕事以外でも同じだと思います。「こうじゃないといけな」という考え方は自分を不幸にしちゃうことがあるかもしれません。僕らはもっと自由に、楽しく生きていいんだと思います。