大栄窯業ギャラリーでの『淡路の瓦師・道上大輔』さんの講義、瓦に使う土の採掘場、土山の見学に続いて、もう一つ、普段は見ることのできないところに行きました。『淡路島の家』です。
『そこらへんの素材で、きちんと建てる』というコンセプトの基、淡路島の木材、淡路島の土、そして淡路島の瓦等を使って建てられた家です。こちらも道上さんに無理を言って見学させてもらえることになりましたが、普通の民家なので、普段は立ち入りできない家です。
学生たちとみんなで家の周りをぐるぐると周りながら見学させて頂きます。
裏山にも登り、俯瞰で見てみます。
切妻屋根でとてもシンプル。変わった素材は一切なし。でもかっこいい。これが島の中の素材、そこらへんの素材だけで完成するという事実。エコロジーとか、地球に優しいなんていう、上っ面の美しさだけの言葉は大嫌いだけど、全てをそこらへんにある素材で作り、長きに渡って住むことができる、こういう家こそエコロジーだし、地球に優しい、今後に増えるべき家だと思います。というか、少し前の日本では、そこらへんの素材で、きちんと建てられた家ばかりだったはず。
僕は瓦葺き師なので、こういう家を建てることはできないけど、瓦を葺くことはできます。常滑のそこらへんにある素材で、きちんと建てる家の屋根を、僕が葺く日が来たらって想像します。