トライアスリート屋根屋、四代目屋根誠・竹内のブログ

旅好きな屋根屋でトライアスリートの竹内賀規が、トライアスロンのことやトレイルランニングのことを書くついでに、屋根のことや瓦のことを書きます。

Z世代と瓦屋根。

トライアスリート屋根屋、常滑は屋根誠の瓦葺き師・竹内です。

 

2022年最初のエクスマセミナーにリモート参加しました。Z世代のことやメタバースについて、藤村正宏先生が解説してくれて、これが面白いんですよね。メタバースみたいな仮想空間における商売ということになると、うちには出番が無いんですけど、一方でZ世代ではどうなのかを考えてみました。

 

Z世代とは現在、十代から二十代前半で、生まれたときからインターネットがあり、さらにはスマートフォンがあって当たり前の世代のこと。なんならパソコンなんて触ったことがなくて、全部、スマートフォンで済ませちゃうくらい。ググったりもしないで、いきなりYouTubeで検索しちゃうみたい。そんなZ世代の特徴というのは以下の通りなんだそうです。

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〇自分独自のスタイル

〇モノより体験を重視

〇多様な価値観を重視

〇直感的

〇完璧を求めない

〇企業の地球環境・社会問題への取り組み

藤村先生はZ世代におけるシンボリックな存在として、ビリー・アイリッシュを挙げていましたが、なるほどわかります。独自のスタイルで直感的で、完璧ではない危うさを持っていて。かっこいいですよね。

 

果たして、うちの業界、瓦業界に照らし合わせてみると、Z世代の価値観ではどんな評価になるのか?以下に書いてみました。

〇自分独自のスタイル、多様な価値観

 自分独自というか、まさしく日本の風景を造っているのは瓦です。他の国の真似をしたり、どこの国かわからない風景にしてしまうのではなく、世界の中の日本の風景という多様性にもつながります。

〇モノより体験を重視

 瓦は数十年、数百年をかけて変化してゆきます。自分が建てた家の瓦が少しずつ色を変え、次の世代、その次の世代へと受け継がれる。こんなにも長い時間軸で体験できるものは屋根材どころか、建材として見ても他にありません。

〇直感的で完璧を求めない

 世界広しといえど、日本瓦のようにうねりを見せる屋根材は他に類を見ません。山に降った雨が川となり、海に流れる美しさがあります。感性に訴えかける美しさです。また、いわゆる工業製品とは一線を画す瓦は、一枚いちまい微妙に表情が違います。完璧ではないからこそ、表現できる美しさなんだとも言えます。

〇企業の地球環境・社会問題への取り組み

 環境問題とかSDGsなんて言いますけどね、瓦は土と水と火から生まれ、数百年もの寿命を持ち、また土に還るんです。ガルバリウム鋼板とか化粧スレートなんていうわずか30年も使えないものと比べるまでもない。日本には昔から使われていて、1400年もの実績のある瓦という素晴らしいものがあります。

 

瓦を使わない理由ってどこにあるんでしょうか?これから時代の先端を走るZ世代の人たちにこそ、瓦を知って欲しいと思います。