トライアスリート屋根屋、四代目屋根誠・竹内のブログ

旅好きな屋根屋でトライアスリートの竹内賀規が、トライアスロンのことやトレイルランニングのことを書くついでに、屋根のことや瓦のことを書きます。

凍った道とフォアフット。

トライアスリート屋根屋、常滑は屋根誠の瓦葺き師・竹内です。

 

正月休みの間、新潟、山形と、まごうこと無き雪国で過ごしていて、たった2日だけですが、一応、旅ランしました。雪国に行くので、当然、道は凍っているだろうというこで、トレランシューズを持っていきました。結果として2回とも全く滑ることなく走ることができました。

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カンカンに凍った道。

僕はトレイルを走っていても、足を滑らせるということがほとんどありません。登りに関してはどうしても靴のグリップ力が足りなくて滑ることがありますが、平地や下りで滑ることはほとんどありません。

シューズのグリップ力というのは、多少の差はありますが、それほど大きな差ではなく、僕が滑らないのはおそらくフォームによるところが大きいと思われます。僕のフォームはいわゆ『フォアフット』です。踵着地ではなく、足のつま先、母指球、小指球あたりで、身体の軸の真下に着地します。

池井戸潤原作の小説で、ドラマにもなった『陸王』では、足袋のような靴を履いた主人公がフォアフットで走る姿を描いていますが、僕はそれよりずっと前からフォアフットで走っていました。これは速いとか遅いとかいうことを求めたわけではなく、膝の痛みを解消するためでした。理屈を書くと長くなるので省きますが、フォアフットで走るようになって膝痛は完全に解消されました。完全にです。

フォアフットで走るのは、アフリカ出身のランナーにとっては当たり前のことです。彼らは子供の頃には靴を履けず、裸足で野山を走っていました。野山には当然、石ころや木の枝等が落ちています。そんなところを裸足で走るときに、踵着地すると、石ころを踏んだ瞬間に怪我をしたり、強烈な痛みを感じたりします。ところがフォアフットで走ると、何かを踏んだ瞬間に、足はそこに体重が掛からないように、自動的に動きます。足裏には手の平と同じくらいの数の繊細なセンサーがあるので、勝手に痛みを避けるように動くんです。

翻って、滑りやすいところを走るとき。踵着地だと着いた瞬間に滑っても、もうどこもフォローしてくれません。そもそも踵着地だと身体の前で着地するので、滑りやすい着地にもなります。一方でフォアフットの場合、着地が身体の真下なので滑りにくく、さらにつま先側が滑りかけても、まだ踵が残っているので、取り返しがつかなくなるまでには、一瞬の間があり、一瞬の間さえあれば、身体は何とかしてくれます。

踵着地(ヒールストライク)とフォアフットは、いつも速さばかりで語られますが、滑りにくさや故障しにくさについても違いがあるんです。