トライアスリート屋根屋、四代目屋根誠・竹内のブログ

旅好きな屋根屋でトライアスリートの竹内賀規が、トライアスロンのことやトレイルランニングのことを書くついでに、屋根のことや瓦のことを書きます。

ランニング時の膝痛とビブラムファイブフィンガーズ。

トライアスリート屋根屋、常滑は屋根誠の瓦葺き師・竹内です。

 

トライアスロンを始めたころ。2011年がデビューで3レース目に地元・常滑のIRONMAN70.3セントレア常滑JAPANを完走しました。完走しましたと言っても、当時の僕は膝痛を抱えていて、ランは10kmも走れず、練習も4kmか5kmか、そのくらいのジョグのみで、トライアスロンのランパートは「ラン」ではなく「ウォーク」だと割り切っていたほど。2012年も同大会を完走したものの、膝痛はさらに短い距離から出るようになり、前年よりさらに走れなくなりました。走っては歩き、走っては歩きを繰り返しますが、歩いた距離はランパート21km中の10km以上だったと思います。

9月に大会を終え、練習を重ねるものの、一切、膝は良くならず、むしろ走れる距離は短くなるばかりで、年明けには2kmのジョグもできなくなりました。いろんなランニング関連の本を読んだりしましたが、解決せず(金〇彦さんのとか、ほんと役立たずw)。これは完全にランは諦めるしかないかと思っていたころに出会ったのが、『BORN TO RUN』でした。

 著者のクリストファー・マクドゥーガルさんは、ちょっと走ると足裏に釘を刺されたような痛みが走るということで病院で診てもらっても「お前のデカい体は走るのに向いていないんだ」と言われるだけで、走れないまま。そんな中で走ることについて、いろいろと調べていくと、メキシコの山奥に『走る民』の異名をとる山岳民族・ララムリの存在にたどり着きます。ララムリは裸足で山を数十kmも走る民族です。最新の機能を搭載したシューズを履いた自分が数マイルも走れないのに、裸足で山を走る民族がいるということに興味を抱いたマクドゥーガルさんは、メキシコに向かいます。メキシコで出会った白人ランナーのカバーヨに事情を話すと「俺の後についてこい。ただし、俺が足を着いたところに、お前も足を着け」と言われて、一緒に走り出します。すると、それまでは考えられない距離を走れるようになりました。

という感じで物語は始まりますが、途中で登場するのがビブラムのファイブフィンガーズという、五本指の靴でした。

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ファイブフィンガーズ V-RUN

いわゆる裸足ランをするときに、本当に裸足だと尖った物を踏んで怪我するので、怪我防止の観点から、きわめて裸足に近い感覚で走れるファイブフィンガーズを履く人物が登場するわけです。本の中では裸足ランとともに、フォアフットランについても語られます。踵で着地すると、足指をはじめとする、多くの足の関節を使って衝撃を吸収することができないことや、踵着地による脚全体の不自然な動きについても書かれていて、これがまさしく僕の膝痛の原因かもしれない!と閃きました。

愛知県内でファイブフィンガーズを扱っている店を探すと、数店舗が見つかり、大須のある店に行きました。さっそく裸足になり、足を入れてみると、裸足よりも裸足のように感じる不思議な感覚でした。最後の一手、藁にも縋る思いでファイブフィンガーズを履き、フォアフットを意識して走るようにしたら、初回から3kmほど走れるように。最初のひと月は上手く走れず、ふくらはぎを肉離れしたりもしましたが、どうせ走れないのは同じだと諦めずに使い続けました。すると、3か月ほどで10km、半年でハーフマラソンを走れるようになりました。

フォアフットとかヒールストライクとか、ランの着地については、速さや効率で語られることが多いのですが、僕にとっては痛みが出るかどうかという、速さや効率以前の問題でした。

ファイブフィンガーズを履けば膝痛が治るわけではありませんが、裸足に極めて近い状態で走ることにより、綺麗な足の使い方をせざるをえなくなるので、関節に負担をかけないフォームを身に着ける近道になるとは思います。

 

僕もまた、ファイブフィンガーズを履いて山にでも行こうと思います。

www.barefootinc.jp