僕とSTRAVAやガーミンコネクトで繋がっている人の中には「こいつ、ITJが終わってから、元旦まで走ってねえな…」と思った人もいるでしょうが、別に好き好んで走らなかったわけではありません。ITJのダメージを抜くために2週間はノートレーニングと決めていたら、年末に来て現場が詰まってしまい、僕も毎日、現場で作業していたので、それを言い訳に走らなかっただけなんです。言い訳とはいえ、一応、ちゃんとした理由があるんです。
で、やっていた仕事というのが、お寺の垂れ下がってしまった軒先の瓦を戻すこと。
請け負ったは良いけど、足場を掛けてから、改めて見てみるとヒドいもので(笑)さすがに直せるのか心配になりましたが、自分を信じてスタートです。
まずは軒先の瓦を数段ずつ外していきます。
軒巴と丸を外し、次に本平、軒瓦、敷平と外していきますが、ここで事件が発生。手前から外していると、その隣の行から5列ほどが落下。池に沈んでいきました(笑)よくもまあ、こんな状態で落ちなかったものです。
ここで面戸木を取り付けようとしたら、またもや問題発生。下地の木に大きな段差が出来ていました。
本来なら下地の木を持ち上げるべきですが、現実的には不可能なので、このままで段差を解消するしかありません。そこで使ったのが加寺(ガテラ)という、三角形の木。
加寺によって段差と勾配が解消できたので、面戸木を取り付けました。なんとかなりそうです。
次に軒瓦等を吊るための胴縁という木を垂木にビス留めし、銅線を差していきます。
敷平、軒瓦、本平の順に葺き戻していきますが、軒先の通りを通すために使うのが瓦槌の柄の部分。瓦槌の柄には5分刻みで5寸まで溝が切ってあり、寸法を測ることができます。
この場合は面戸から3寸のところで揃えました。
軒巴や丸も葺き戻します。巴がちょっとタレ気味だけど、そこは勘弁してください。
長さは丸を切って調整しますが、切りっぱなしだと段差が生まれてしまいます。
なので、丸の内側を瓦槌で欠かして調整します。
埃にまみれながら、コツコツと葺き戻して、なんとか形になりました。
いや、完璧とは言いませんが、よく頑張りましたよ。うわー、どうしよう!?ばっかでしたから。で、今回はGoProのハイパーラプスを使って、早送り動画を撮ってみたので、ぜひご覧ください。
こんなことを12月29日までやっていたので、走らなかったんです。でも、けっこう僕もヤルもんでしょ(笑)