トライアスリート屋根屋、四代目屋根誠・竹内のブログ

旅好きな屋根屋でトライアスリートの竹内賀規が、トライアスロンのことやトレイルランニングのことを書くついでに、屋根のことや瓦のことを書きます。

発達障害のある方のために作った『mahoraノート』

トライアスリート屋根屋、常滑は屋根誠の瓦葺き師・竹内です。

 

mahora(まほら)という名前のノートがあります。

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HPには「書きやすく、読みやすい。目にやさしい紙の色と、シンプルで自由に使えるページ」と書いてあり、これだけ読むとコクヨのキャンパスノートと何が違うの?と思いますが、違うんです。

 

mahoraは発達障害のある方々の声を聴いて作られました。発達障害を持つ方の中には、今までのノートに対し「紙からの反射がまぶしくて文字が書きにくい」「いつの間にか書いている行が変わってしまう」「罫線以外の情報が気になって集中できない」等の不便を感じている人がいるそうで、そういった方が無理なく使えるものを、という思いで開発したそうです。発達障害のある方にとって、普通のノートが使いにくいなんて、僕も今まで全く知りませんでした。

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mahoraノートを開発した大栗紙工㈱の大栗佳代子さんは、2021年9月末までエクスマ塾102期で共に学んだ同期で、同期の中では現時点でただ一人、リアルで会って話したことのある人です。

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大栗佳代子さんと。

大栗さんと会ったのは、たまたま大栗さんが仕事で常滑に来るということで、急遽、ランチを一緒にすることに。そのとき感じた優しい人柄と、mahoraノートの開発に関する話しはとてもリンクするものでした。こういう人だからこそ、こんな優しいノートを作れたんだろうなって。

 

そのときは教えてくれませんでしたが、大栗さんが常滑に来たのはグッドデザイン賞の審査があったからだそうで、先日、発表された2021年のグッドデザイン賞を見事に受賞。その中でも審査委員会で特に高い評価を得た100件にも選ばれました。

審査委員の「発達障害を持つ方がノートを使う際に直面する困りごとを知り、当事者のお子さんからの繰り返しのフィードバックを得ながら製品開発を進めたというこのノートは、結果としてどんなユーザーにとっても使いやすく、美しく、魅力的な製品となった。紙の厚さや紙質などにもこだわりがみられ、ノートを使う際の様々な感覚や気持ちに寄り添ったものづくりへの姿勢にも高い評価が集まった。」という言葉。最高の評価だと思います。審査委員には大栗紙工㈱のみなさんの思いが伝わったんですね。

 

ものづくりや商売、仕事の本質は「誰かのために、自分の得意なことで貢献する」ということ。mahoraノートと大栗紙工㈱さんを通して、改めて仕事の本質的なことを学ばせてもらえました。

 

mahoraノートは公式通販サイトから購入できます。一冊280円から。安すぎじゃないの?

www.oguno.jp