トライアスリート屋根屋兼遅咲きなんちゃってトレイルランナー、常滑は屋根誠の瓦葺き師・竹内です。
横手山山頂に到達する頃には雨もしっかり降りだしましたが、登りですっかり暑くなっているのでレインジャケットは着ないで走ります。せっかく登ってきた山から一気に駆け下りますが、ルートは濡れているので足元に気を付けながらになります。スキー場の斜面を1キロほど下ったところから細い脇道に逸れ、志賀高原エクストリームトレイルの核心ともいえる、泥道に突入します。
トレイルランニングをやっていると、泥道を走ることは当然ありますが、エクストリームの泥道は格が違います。足首まで埋まるどころか、スネまで達するほどの、深さ30センチはあろうかという泥に足を突っ込むことになります。
下りで泥道なので転倒する人が続出。みんなどんどん汚れていきます。中には早々にポールを折る人もいます。上り下りの激しいエクストリームではポールの存在がとても大切です。
スタートから第1エイドまでは17キロあり、時間的にも、もっとも長い区間になります。その多くは森の中で、ほとんど景色が見えません。やっとのことで森から抜けると、とても開放された気分になります。
昨年は3時間56分ほどかかりましたが、2021年は3時間35分ほどと、20分以上の短縮となりました。そんなに飛ばした覚えはありませんが、雨で体が冷やされ、暑さを感じなかったのが影響しているかもしれません。
とはいえ、当日の最高気温は12℃という天気予報。エイドで補給のために止まると、あっという間に冷えてきます。レインジャケットを羽織り、ボトルに水分を補給して次は焼額山山頂に向かいます。
焼額山山頂までも400メートルほどの標高差を直登します。ひどいコース設定です。まわりから聞こえてくるのは酸素を求めて喘ぐ、選手たちの荒い息遣いのみ。地面に視線を落としたままで、ただひたすら登ります。時間にしたら20分ほどで山頂まで到着するはずですが、永遠に続くんじゃないかと思わせる坂です。