トライアスリート屋根屋、四代目屋根誠・竹内のブログ

旅好きな屋根屋でトライアスリートの竹内賀規が、トライアスロンのことやトレイルランニングのことを書くついでに、屋根のことや瓦のことを書きます。

お年寄りの家の屋根を修理するとき。現実として建物を何年使うのかを考える必要があります。

トライアスリート屋根屋、常滑は屋根誠の瓦葺き師・竹内です。

 

近所のお年寄りの家に雨漏り調査に行ってきました。

ご本人は認知機能が低下しているので、支援センターの方を経由しての依頼で、まずは調査と見積りです。仕事になるか否かは分からないけど、だからって放置しておくってことができる性格ではないので…。

 

母屋は築100年近い古民家ですが、こちらの雨漏りはそんなに大変ではないんですよね。古い家の雨漏りは簡単に修理できます。

問題は板金屋根の離れです。ステンレスが使ってあって、板金の生地自体に傷みはありませんが、煙突を撤去した跡の処理がめちゃくちゃ。さらには打ってはいけないところに釘を打った跡がたくさんあります。

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こんなに穴が空いていたら雨漏りして当然です。いったいどんな業者が、なんのつもりでこんなことをしたのか。言いたいことは山ほどあるけど、言っても現状は変わらないし、対応するしかありません。

 

本来なら葺き替えを提案するところですが、現実的な話、この建物を何年使うのかを考える必要があります。それはこのお宅だけではなく、お年寄りのお宅に行くたびに考えることです。うちは悪徳業者では無いし、僕も日本の職人なので、おかしなことはしません。数年間だけかもしれませんが、雨漏りの心配なく過ごしてもらえるように対応したいと思います。