珍しく(笑)屋根のことを書きます。そして、さらに珍しいことに、ルーフィング、下葺き材のことです。
現在の建物は、瓦、カラーベスト、板金等を葺く前に、野地板の上にルーフィングという防水シートを貼ります。通常の仕様だと、改質アスファルトルーフィングとかゴムアスファルトルーフィングと呼ばれる、不織布に改質アスファルトを付着させたものを貼ります。ぶっちゃけた話しをすると、カラーベストなんてルーフィングが無いとめちゃくちゃ雨漏りします。ルーフィングありきの屋根材ですね。ルーフィングにはそれくらい防水性能があるってことです。
今回、使ったのはゴムアスルーフィングではなく、遮熱ルーフエアテックスというのを使いました。
普通のゴムアスルーフィングは黒っぽい色なのに対して、遮熱ルーフエアテックスは銀色です。こんなに光を反射します。眩しい…。不織布にアルミがなんちゃらしてあって、遮熱してくれるんですね。
このルーフィングの特徴は、その名の通りで遮熱してくれること。メーカーによると野地板の裏面の温度で6℃~8℃も低くなるそうです。それだけ屋根裏の温度が低くなれば、部屋の中にも影響します。このお宅の場合は、天井が無く、屋根裏が丸見えの構造なので、なおさら効果が発揮されるはず。そして屋根裏の湿気も抜けるようになっているらしいです。その辺りはメーカーのHPをどうぞ。
施工する側としては眩しいので、サングラスを着用しないと目がやられるのと、メーカーは滑らないと書いていても、実際にはけっこう滑るのが困るけど、それ以外はゴムアスルーフィングと比較すると、かなり軽いのでまんざらでもありません。
ちなみにこれ、野地板に直で施工するカラーベストや板金屋根には使うことができません。なんだか透湿性能が発揮されないとのことで、空気層を別に設ける必要があるみたいです。カラーベストや板金なんて、屋根裏がめちゃくちゃ暑くなるので、本来ならこういうのを使えるといいのに、空気層を作るなんてしたら、瓦葺きよりも高くなっちゃう。
普通の人はまったく目にすることが無いものですが、こんな建材もあるんです。