トライアスリート屋根屋、四代目屋根誠・竹内のブログ

旅好きな屋根屋でトライアスリートの竹内賀規が、トライアスロンのことやトレイルランニングのことを書くついでに、屋根のことや瓦のことを書きます。

屋根の下葺き材を替えると、屋内が涼しくなる。

トライアスリート屋根屋、常滑は屋根誠の瓦葺き師・竹内です。

 

珍しく(笑)屋根のことを書きます。そして、さらに珍しいことに、ルーフィング、下葺き材のことです。

 

現在の建物は、瓦、カラーベスト、板金等を葺く前に、野地板の上にルーフィングという防水シートを貼ります。通常の仕様だと、改質アスファルトルーフィングとかゴムアスファルトルーフィングと呼ばれる、不織布に改質アスファルトを付着させたものを貼ります。ぶっちゃけた話しをすると、カラーベストなんてルーフィングが無いとめちゃくちゃ雨漏りします。ルーフィングありきの屋根材ですね。ルーフィングにはそれくらい防水性能があるってことです。

 

今回、使ったのはゴムアスルーフィングではなく、遮熱ルーフエアテックスというのを使いました。

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普通のゴムアスルーフィングは黒っぽい色なのに対して、遮熱ルーフエアテックスは銀色です。こんなに光を反射します。眩しい…。不織布にアルミがなんちゃらしてあって、遮熱してくれるんですね。

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このルーフィングの特徴は、その名の通りで遮熱してくれること。メーカーによると野地板の裏面の温度で6℃~8℃も低くなるそうです。それだけ屋根裏の温度が低くなれば、部屋の中にも影響します。このお宅の場合は、天井が無く、屋根裏が丸見えの構造なので、なおさら効果が発揮されるはず。そして屋根裏の湿気も抜けるようになっているらしいです。その辺りはメーカーのHPをどうぞ。

www.fukuvi.co.jp

施工する側としては眩しいので、サングラスを着用しないと目がやられるのと、メーカーは滑らないと書いていても、実際にはけっこう滑るのが困るけど、それ以外はゴムアスルーフィングと比較すると、かなり軽いのでまんざらでもありません。

 

ちなみにこれ、野地板に直で施工するカラーベストや板金屋根には使うことができません。なんだか透湿性能が発揮されないとのことで、空気層を別に設ける必要があるみたいです。カラーベストや板金なんて、屋根裏がめちゃくちゃ暑くなるので、本来ならこういうのを使えるといいのに、空気層を作るなんてしたら、瓦葺きよりも高くなっちゃう。

 

普通の人はまったく目にすることが無いものですが、こんな建材もあるんです。