建築業者が加入する保険の一つに『第三者賠償保険制度』というのがあります。これは工事中や工事完了後(引き渡し後)の事故に伴って発生した、対人・対物事故が補償される保険です。まあ、簡単に言うと、工具や瓦を落として通行人をケガさせたとか、引き渡した後の屋根に施工の不具合があり、雨漏りして家電を壊したとか、そういったことを補償してくれるってことです。
うちは全日本瓦工事業連盟が運営してんのかな？保険会社としては東京海上日動火災保険が引受先になっている第三者賠償保険制度に加入しています。
こんなの正直なところ使う機会は滅多にありません。僕の記憶だと20年くらい前に天候の急変で使った気がします。滅多に使わないけど、その滅多が起こったときには、きちんと補償してくれるので、加入していると安心です。
そして、こういう保険の不思議なのが、入っている業者ほど事故を起こさないんところ。で、入っていない業者ほど、事故を起こしがち。何か起こったときにちゃんと対応できるように、と、準備している業者のほうが、普段の作業中もちゃんとしているってことなんだと思います。
工事業者を選ぶときの基準の一つに『第三者賠償保険制度』に加入しているか否かを入れてみると良いと思います。
