トライアスリート屋根屋、四代目屋根誠・竹内のブログ

旅好きな屋根屋でトライアスリートの竹内賀規が、トライアスロンのことやトレイルランニングのことを書くついでに、屋根のことや瓦のことを書きます。

屋根の悪徳業者に騙されないで!

トライアスリート屋根屋、常滑は屋根誠の瓦葺き師・竹内です。

悪徳業者に騙されたかもしれない、という人からの電話。

常滑市内の方から「家族が契約した屋根工事の金額が、妥当かどうか教えてほしい」という連絡がありました。正直なところ教えるだけでは、僕らはお金になりません。特に妥当だったら、うちではなく、契約先の仕事になるかもしれなくて、僕の知識はいったい何なのか…、ということになるわけです。が、悪徳業者に引っかかっている可能性もあるので、放っておくこともできず、電話である程度の話しを聞いてから、実際に伺って内容を確認してきました。

実際に現場で悪徳業者あることを確認。

電話の時点で悪徳業者であることが判明していたので、クーリングオフをお願いし、事なきを得てはいましたが、実際に提出された写真や現場を確認すると、必要のない工事があることが分かりました。特に不要だったのは瓦同士をシリコンコーキングで接着する、ラバーロックと呼ばれる工事。無意味だし、雨漏りの原因になることもあるので、まともな屋根屋であれば、よほどの事情が無い限り、極力避ける工法です。そして、もう一つ、ひどかったのが金額。最初に見積りで提示した金額が90万円で、値引きして契約した際の金額が45万円。いやいや、半額って、冗談にも程がありますって。半額で施工できて、利益が確保できるってことは、最初の見積もり金額はなんだったの?って話しです。それでも「こんなに値引きしてくれるなんて」と思っちゃうってことなんですね。これはドア・イン・ザ・フェイスという心理学を使った方法で、最初にどーんと大きな金額を提示したあとに、がばっと値引きすると、相手が断りにくくなるという、詐欺師がよく使うテクニック。悪徳業者は相手を騙すのが仕事なので、何でもやってきます。

訪問販売系の業者が来たときの対応。

訪問販売系の業者が来たら、まずは屋根に上がらせないでください。屋根の上は見ることができないので、無茶苦茶なことをするヤツがいます。あるいは同じような瓦で、他の家の写真を見せたりってこともあります。なので、まずは上がらせないことが大切です。それでもしつこくされた場合は「知り合いの屋根屋に頼むから」とか「親戚が屋根屋だから」とか、実際にはいなくても、とにかくその場は断ってください。不安だったら、その後に屋根屋を探して点検してもらえば大丈夫。「5000円で屋根点検してください」と依頼したら、まともな屋根屋はたいがいがやってくれると思います。まずは家から近い業者を優先してください。屋根屋じゃなくても、工務店や大工さんでも構いません。とにかく近いところですね。あるいはご近所の方に「屋根屋は知らないか」と聞いてみるのも良いと思います。